遺産種別:自然遺産
遺産所在地:広西チワン族自治区崇左市左江
遺産登録日:2016年
花山岩画は左江流域にある岩画の代表で、今まで中国で発見された岩画の中で、最も規模が大きく、表現が最も豊かで、そして最も保存状態が良い岩画です。花山岩画は寧明県城中鎮燿達村明江の西側にあり、戦国時代から東漢にかけて嶺南の左江流域でチワン族の先住民が祭り事を行う時に描いた絵で、国内外で有名な古代岩画として、1800~2500年の歴史をもち、規模が大きく、場面が立派で、画の数が多いことによって、広西左江流域にある岩画の代表として、世に名を馳せています。
花山はチワン族語でpay laizと言い、「色とりどりの山」を意味し、高低の重なり合っている山で、標高は270メートル、南北の長さは350キロあり、江に沿っての西壁は斜めになっています。岩画は鉄分と膠、血を混ぜた顔料で描いたので、赤く見えます。岩画の幅は170メートル、高さは40メートル、面積は8000平方メートルあり、はっきり見える絵は1800あり、110組に分かれます。岩画は麓より2メートル高いところから描き始め、5メートルから20メートルまでの中間部に絵が一番多いです。
岩画の中は人物画が一番多く、正面像と側面像は裸で、手を上げて、膝を曲げる姿をし、その周りには馬、犬、銅鼓、刀、剣、鐘、船、道路、太陽などのイメージが描かれています。絵の中心部に描かれた人物はみんな刀を腰に付け、頭に獣の装飾品をかけています。そして、数メートルの高さの巨人は威風堂々で、演奏者や踊り子たちを見下ろし、部族の首領とみなされています。これらの岩画は人物の構図を通して、昔の生活場面を生き生きと描いてくれました。
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