成都は亜熱帯モンスーン気候に属し、「春は早く、夏が暑い、秋は涼しく、冬が暖かい」という特徴があります。年平均気温は16℃で、年間降水量は約1000mmです。雲や霧が多く、日照時間が短いことは成都の気候の一番の特徴となっています。成都では年間200日以上が曇りの日です。暑い時期でも暑すぎず、また寒い時期もさほど寒くありませんが、とても天気が変わりやすいです。成都の気候のもう一つの特徴は湿度が高いことです。雨は7~8月に集中するのに対し、冬から春にかけては雨や雪が少なく乾燥しています。
- 春や秋は、日中気温が12度~26度くらいで、ちょうど花が咲く時期です。この時期はジャケットを着るのにぴったりで、早春の頃はトレーナーをもう一枚重ね着することもあります。
- 夏は気温が28度~35度の間になるので、Tシャツ一枚で十分です。
- 冬の気温は5度~12度くらいになるため、ダウンジャケットが必要です。
パンダ観察におすすめの季節
パンダ目当てでいらっしゃる方へ、ベストシーズンをご案内します。
- 春はジャイアントパンダの繁殖期です。この時期は、前年に生まれた生後7~9か月の子パンダが見られます。元気いっぱいの赤ちゃんパンダが竹の食べ方を覚え、よく母親とじゃれ合って遊んでいます。
- 夏は母パンダの出産シーズンです。ほとんどの子パンダがこの季節に生まれます。生まれたてのパンダを見たい方は、保育器の中でハムスターのように小さな赤ちゃんパンダをご覧ください。
- 秋はパンダが最も丸々としている時期。春から夏にかけての新鮮な竹の子で栄養をたっぷり蓄え、一番愛らしい姿を見せてくれます。その年に生まれた子パンダは生後3か月ほどになり、よく草原で日光浴をしています。
- 冬はパンダが最も活発になる季節です。寒ければ寒いほど元気になり、木の上でゴロゴロ転がりながら長い時間遊んだり、木登りを楽しんだりします。この季節には、1歳の子パンダは生後6か月を迎え、草原をよちよち歩き始めます。
パンダ基地を訪れるなら、ガイドの利用をおすすめします。そうすれば、パンダとの貴重な時間を最大限に活かせます。博物館の展示と違って、パンダはかわいいけれどもおっとりしていて、動きがゆっくり。早く行きすぎるとまだ寝ているかもしれませんし、遅すぎるとまたうたた寝を始めているかもしれません。
パンダが最も活発に動くのは、朝ごはんの前後2時間ほどです。経験豊富なガイドなら、パンダが目を覚ます様子から案内し、彼らが再びお昼寝を始める前に、すべての活発なパンダを見学させてくれます。おすすめは午前8時半から10時半頃まで(夏季を除く)。
生物学者によると、ジャイアントパンダは気温26度以下の涼しい環境を好みます。それ以上になると、夏場は冷房の効いた室内で過ごすため、成都パンダ基地の見学にはあまり向いていません。とはいえ、夏休み期間に訪れる予定の方にも選択肢はあります。詳しくご説明しましょう。
成都から約60キロ離れた青城山(せいじょうさん)は世界遺産であり、中国道教の聖地。涼しい気候で知られるこの山麓には、世界第2位の規模を誇る「中国ジャイアントパンダ保護研究センター」が位置しています。
夏に成都を訪れるなら、こちらの施設がおすすめです。夏でも涼しく過ごしやすく、パンダたちも早起き。朝9時の食事を楽しみに待ちながら、囲いの中で散歩したり、ゴロゴロ転がったり、木登りをしたりしています。
成都観光のベストシーズン:3~6月と9~11月
3~6月と9~11月がよいでしょう。春と秋は気候もよく旅行に最適です。また7~8月には成都周辺の青城山、西嶺雪山、九龍溝、九峰山、天台山、龍池森林公園等では理想的な避暑地としても大人気です。冬には龍池森林公園や西嶺雪山を登り、雪の美しい風景を楽しむことは国内でも南の地方では特別な体験です。
成都の月別天気
年間平均的な気温
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|
平均気温(℃) | 5.5 | 7.5 | 12.1 | 17 | 20.9 | 23.7 | 25.6 | 25.1 | 21.2 | 16.8 | 11.9 | 7.3 |
平均最高気温(℃) | 9.6 | 11.5 | 16.7 | 22 | 25.7 | 28 | 30 | 29.9 | 25.4 | 20.5 | 15.6 | 11.1 |
平行最低気温(℃) | 2.4 | 4.4 | 8.6 | 13.1 | 17.3 | 20.3 | 22.3 | 21.7 | 18.5 | 14.3 | 9.3 | 4.5 |
降水量 | 4 | 27 | 9 | 22 | 1 | 1 | 19 | 4 | 0 | 2 | 1 | 1 |
成都は亜熱帯モンスーン気候です。各月の天気の特徴は以下の通りです:
1月
(成都近郊のビーポンゴウ(毕棚沟)スキー場)
1月の成都はまだ冬で、気温は1年で最も低くなります。夜間の平均気温は約1℃、日中は約5℃です。雨はほとんど降らないため、雨具の心配は不要です。
この時期には、春の訪れを告げる黄梅(おうばい / 迎春花)が咲きます。
2月
2月は冬の終わり。気温はゆるやかに上昇し始め、夜間の平均気温は約5℃、日中は約10℃です。小雨がぱらつくこともあります。
川沿いでは、芳香を漂わせる梅(うめ)の花が咲きます。
3月
春の始まり。気温の上昇がはっきりと感じられます。夜間の平均は約10℃、日中は約15℃。田畑に水を引く季節でもあり、降水量が増えます。
郊外では、黄金色に輝く菜の花(なのはな)を楽しむベストシーズンです。
4月
(春の都江堰(とこうえん)景区)
4月は花見のシーズンに最適です。夜間の平均気温は約12℃、日中は約17℃。雨の頻度は増えますが、夜間に降ることが多く、昼間の活動に支障はありません。
街路樹の桜が市内全域で咲き誇ります。
5月
春本番を迎えます。夜間の平均気温は約15℃、日中は約21℃。夜間に雨が降ることが多く、朝の空気は清々しいです。
バラが見ごろを迎え、特に有名なパンダ基地のローズガーデンでは見事な花を楽しめます。
6月
6月は春で最も暖かい月です。夜間の平均気温は約20℃、日中は約25℃。雨が増えるため、傘の携帯をおすすめします。
ハスの花が咲き始め、成都人民公園(チェンドゥじんみんこうえん)ではハス観賞会が開催されます。
7月
(夏の九寨溝(きゅうさいこう))
夏の始まりです。最高気温は夜間で約27℃、日中で約33℃まで上がります。雨は日中にも降るようになります。
ジャスミン(茉莉)が満開となり、その清涼感あふれる香りが楽しめます。
8月
まだ真っ只中の夏です。最高気温は夜間で約26℃、日中で約33℃です。頻繁に雷雨があり、蒸し暑さを増します。
公園ではサルスベリ(紫薇)が開花します。特に都江堰水利施設(とこうえんすいりしせつ)では、花瓶の形に剪定された古木を見ることができます。
9月
(秋の稻城(ダーチェン))
夏の終わりから秋の初めにかけ、気温は夜間で約22℃、日中で約26℃まで落ち着いてきます。雨も少なくなり、過ごしやすい気候となります。
菊の花が見頃を迎え、人民公園では様々な品種の菊を集めた展示会が開催されます。
10月
過ごしやすい秋の季節です。気温は夜間で約15℃、日中で約20℃。雨はほとんどなく、晴天が続きます。
木犀(モクセイ)の花と月餅(げっぺい)の季節です。楽山大仏(らくさんだいぶつ)を訪れると、広大な木犀の森から甘い香りが漂ってきます。
楽山大仏
11月
深秋を迎え、気温は夜間で約10℃、日中で約15℃まで下がります。雨はめったに降りません。
街中を黄金色に染めるイチョウ並木が最も美しい季節。写真撮影に絶好の時期です。
12月
秋が終わりを告げ、気温は夜間で約5℃、日中で約12℃。雨は少ないです。ロウバイ(蝋梅)の花が咲き始め、甘い香りが辺り一面に漂います。
都江堰(とこうえん)パンダ基地では、麓から頂上までロウバイが咲き誇り、幻想的な風景を生み出しています。
年間平均的な気温
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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平均気温(℃) | 5.5 | 7.5 | 12.1 | 17 | 20.9 | 23.7 | 25.6 | 25.1 | 21.2 | 16.8 | 11.9 | 7.3 |
平均最高気温(℃) | 9.6 | 11.5 | 16.7 | 22 | 25.7 | 28 | 30 | 29.9 | 25.4 | 20.5 | 15.6 | 11.1 |
平行最低気温(℃) | 2.4 | 4.4 | 8.6 | 13.1 | 17.3 | 20.3 | 22.3 | 21.7 | 18.5 | 14.3 | 9.3 | 4.5 |
降水量 | 4 | 27 | 9 | 22 | 1 | 1 | 19 | 4 | 0 | 2 | 1 | 1 |