- 遺産種別:複合遺産
- 遺産所在地:山東省泰安市
- 世界遺産登録日:1987 年
泰山
は山東省泰安市にある中国五大名山の一つ、主峰の玉皇頂は標高1514メートルです
秦の始皇帝、漢の武帝、唐の太宗、宋の太祖から明清時代まで、約2000年に渡り、宗教の中心、神聖な山として歴代の皇帝により崇められてきました。泰山は歴代の皇帝が国家統一を天に報告する「封禅の儀」を行なう場所でもあり、山全体に多数の祠や廟、宮殿建築が点在しています。
また、多くの文人墨客により、石刻など豊富な文物旧跡が残されているため、「青空歴史博物館」と称えられています。山の中には、孔子登高処、岱廊、普照寺、碧霞祠寺、玉皇頂、日観峰、月観峰、石塢松涛などの名所旧跡のほか、老木も多いです。
全長9キロに及ぶ泰山の登山観光道路は6293段の石段で作られている。現在は、中天門から南天門までロープウェイも運行されています。
山頂からの日の出や日の入りはとても美しく、毎年多くの観光客が訪れます。
観光案内
観光スポット
岱庙
泰山観光の場合、普通は先に岱庙に行きます。岱庙は泰山の南の麓に位置して、泰安市の市内にあるのです。最初は秦と漢の時代で建てられて、中国古代の歴代の皇帝が泰山の神を祈って、お祭りを行う場所で、それに有名な道教の聖地でもあります。
岱庙の建物の規模は広くて、北京の故宮、山東省の曲阜三孔、承徳避暑山荘と並んで、中国四大建築群と呼ばれています。今でも昔の建物がそのまま保存されいて、その中で国宝レベルの宋の時代の巨大な壁画や歴代の石碑に彫りつけた文字や図画などの文化財も鑑賞可能です。岱庙は古代の皇帝の宮城を真似して建てたので、城壁が高くて、宮殿が雄大で、立派な古代帝王の廟宇として輝いています。
玉皇頂
玉皇頂は碧霞祠の北側にあるので、昔は太平頂と呼ばれていました。天柱峰との別名もあって、泰山の主峰の頂上です。頂上に玉皇庙があるので玉皇頂と名付けられたのです。泰山の一番高い所で、標高は1545mで、高くて雄大で「天下第一山」との美名もあります。
玉皇庙は玉皇頂の上にあるので、昔は太清宫、玉皇観とも呼ばれていました。玉皇殿、迎旭亭、望河亭、东西配殿などの建物があります。東亭では「旭東昇」、西亭では「黄河金带(夕方の時、遠に見えるの黄河が、太陽の光でゴールドの帯のように見える)」という泰山の有名な景色が見られます。玉皇頂が高い所に位置して見渡す限り小さい山々ばかりで所謂「一覧衆山小」です。今、玉皇頂は既に泰山で日の出をみる一番いいところです。高く登って中国の美しい山河を眺める絶妙の場所です。
碧霞寺
碧霞寺(碧雲寺)は泰山の頂上玉皇峰に位置して、天界街の東で、岱庙より6.5キロ離れています。初めは宋の時代の1008年に建てられて、最初は趙鎮寺と呼ばれていました。清の時代の1770年に今の名の碧霞寺となりました。これは雄大の建築群で、高山に位置して、12の独立した建物からなっています。
碧霞寺の建物のレイアウトはコンパクトで、中央軸に合わせて左右対称に並んでいます。天堂街から眺めると、雲に囲まれているように見えます。頂上から見下ろすと、その宮殿と庭は山々に隠れているように見えます。道教建物の傑作で、中国古代高層建築の代表作です。
周りの観光スポット-孔庙
曲阜市の市内の鼓楼の西側から300m離れたところに位置して、泰山から大体80キロで、バスに乗ると約1時間半かかり、高速列車の場合はおよそ30分かかります。
孔庙は最初紀元前478年建てられて、孔子の旧居を廟宇として、毎年お祈りが行われていました。前漢の時代から歴代の帝王が孔子にだんだんと贈り名を付け加えたため、孔庙の規模がますます大きくなり、中国最大の孔庙となりました。
現在残っている建物の大部分は明と清の時代の物で、広さは327畝(中国の1畝=666.7㎡)で、入口から奥まで九つの建物が前後に並んでいます。その中には殿堂、壇閣、門坊など464の部屋があります。
北京の故宮を真似して、周りの壁は赤い色で、その四隅には矢倉が建てられています。1961年中国国務院より「三孔」は全国重点文物保護単位となって、1994年は世界文化遺産となりました。
交通案内
- 飛行機:泰山は山東省の泰安市の中部に位置していますが、泰安市には空港がなくて、一番近い空港は済南市の遥墙国際空港で、約110キロ離れています。济南の空港から泰安までのバスは現在毎日8便運行していて、空港から泰山まで約1.5~2時間ぐらいかかります。
- 鉄道:毎日合計44便の「特快」、「直快」や「普快」の列車が泰山駅に停車します。その列車は淄博、北京、上海、徐州、牡丹江、青島、合肥、曹県、太原、温州、斉斉ハールなどへ行くことが可能です。その他に北京から上海までの高速鉄道の泰安駅では列車ネームの頭文字Dと頭文字Gの全ての高速列車が停車します。今高速列車で済南西、上海虹橋、北京南、徐州東、青島、杭州、天津西、福州、郑州などへ行くことが可能です。
ベストシーズン
4月から11月までは泰山観光のいい時期で、一番いい観光時期は夏の頃です。5月から6月、9月から10月は日の出を見る一番いい時期です。もちろん日の出を見るためには、いい天気は欠かせないので運も必要です。
泰山の登山は一年中可能で、春は桃花や梨の花の鑑賞が可能で、夏になると泰山の頂上は緑いっぱいで、それに涼しくて有名な避暑地ともなります。秋といえば山は紅葉でとても美しいです。冬となったら樹氷がよく頂上で見られます。それに冬は人も少ないですが、寒くて防寒の用意をしておいたほうがいいと思います
登山コース
泰山は広くて、入口から奥まで約何十キロもあります。頂上まで登山道や自動車道路やロープウェイなどがあります。徒歩、観光バス、ロープウェイなどを合わせて利用しながら観光してもいいです。
- 紅門から入山(紅門ー玉皇頂):登山東コースで、伝統的なコースです。全ての古跡や自然景色はこのコースに集まっていて、頂上まで約4時間かかります。
- 天外村から入山(自動車通路):登山東コースで、天外村で乗車して、一時間後中天門に到着して、中天門から頂上まではロープウェイがあります。ロープウェイを使用しなくても登れます
- 桃花峪から入山:入口は泰山の西の麓の桃花峪にあるので、市内からの方は駅で16番のバスで桃花峪まで来て、ロープウェイで頂上まで行けます。
- 天烛峰から入山:入口は泰山の北の麓にあるので、駅から後石坞まで来て、それからロープウェイか歩行かで玉皇頂まで行けます。
泰山国際登山祭り
開催日: 9月6日--9月12日
開催地: 泰山
カテゴリー: 観光祭り
1987年から毎年に登山祭を行なわれ、地元の観光と経済の発展に寄与しています。登山競技大会や泰山を巡る万人マラソン、泰山田舎金秋摘み取り活動や寧陽コオロギ祭、泰山金秋撮影大会など、多彩な催し物が開催されます。登山競技大会には、世界の20余りの国と地域から約1400人が集まります。近年は森林を走るマウンテンバイク競技、クロスカントリーなども行われます。
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