紅包(hongbao )とはご祝儀やお年玉のことです。中国の旧正月、誕生日、結婚式などお祝い事があった際、良い願いを送る方法として使われます。
赤は中国の文化では活力、幸福、幸運を象徴しています。伝統的な紅包は通常、絶妙な中国の書道とシンボルで飾られています。
実際、紅包の重要性は赤い紙であり、中のお金ではありません。幸運のお金を紅包で包むことは、もらう人に、より多くの幸福と祝福を与えることが期待されます。
なぜ、お年玉を上げるのか?
中国で、お年玉は「圧歳銭」と呼ばれます。これは中国語で「歳」と「祟」が同じ発音であり、年始に大人が子供に金銭などを与えることで子供を襲う祟りが抑えられ、その一年を平穏無事に過ごすことができるという民間信仰から来ています。
日本のポチ袋は白地が主流ですが、中国は違います。中国人は赤色が好きで、赤色は活力があり、喜びと幸運の象徴ですので、中国では赤地が主流で、お年玉は必ず「紅包」(赤いポチ袋)に入れて渡されます。
お年玉は誰に渡すものか?また金額は?
一般的には社会人になれば子どもたちにお年玉をあげなくてはなりません。そのあげる額は相手によって異なります。大切なことは「偶数」だということで、偶数は「良いことは対になる(割り切れる)」を表し、吉祥幸運の意味もあります。
- 年長者に渡す場合:(両親、祖父母。ご健康と長寿などのお祝い)一般的に500~2000元
- 若い人に渡す場合:(まだ社会人になっていない、主には学生。また友達や同僚の子供など)50~200元。
- 自分の子供に渡す場合:100元~
- 部下に渡す場合:100~1000元(一般的には旧暦の晦日に渡す)
- 他の子供たちへ:中国の旧正月の時期に会った場合に備えて、知人の子供たちのために20元または50元の小さな紅包を用意します。
お年玉マナー
あげる時の注意点
- 旧正月の紅包に、くっきりとした新しい紙幣を入れるのが伝統です。旧正月の前の週には、多くの人が銀行に行って新しい札を交換します。
- 日本は5円、50円、500円玉の硬貨をよく使われますが、中国はお年玉にコインを入れるのがダメです。
- 40元や400元などの金額は避けてください。中国語の「4」は「死」のように聞こえるので、これは不運と見なされます。4を除く偶数の数字は、奇数よりも優れています。運を高めると考えられているため、800元などの8で開始または終了する金額が最適です。
- 事前に紅包を用意します。大晦日から元宵節までの16日間、もしかすると、想定していなかった来客があるかもしれません。そのときのために、年末年始はお年玉袋を余分に用意しておくと安心です。
- 異なる額面を異なるデザインの赤い封筒に入れて、すばやく巧みに識別できるようにすることをお勧めします。
受け取る時の注意点
- 常に両手で紅包を受け取ってください。 片手だけで紅包を受け取るのは失礼です。
- 紅包を受け取ったら、感謝の気持ちを表し、恭喜發财(gōngxǐfācái、「幸福と繁栄」を意味する)などの喜ばしい縁起の良い言葉で贈り主に挨拶するのが必要です。中国の旧正月期間中によく使われる挨拶を学ぶためにこちらをクリックしてください。
- 渡す人の前で開けないでください。見えないところで開けるか、家に帰ったあとに開けるべきです。
近年、WeChatを介して電子的な「紅包」は中国の旧正月期間中に友人や親戚に新年挨拶する新しい方法として若い人の中で主流となってきています。
紅包はお年玉の他にも使う?
旧正月は紅包の季節です。しかし、紅包は旧正月に限定されていません。
結婚式、卒業式、赤ちゃんの誕生、お年寄りの誕生日など、他の多くの機会に紅包を贈るのが一般的です。これは、幸運を祈り、祝福を分かち合う伝統的な方法です。
紅包のデザインが豊富です。通常、場合により、デザインが違う紅包を使用します。
- 旧正月には、福(fú、「幸運と祝福」を意味する)、恭喜發财(gōngxǐfācái、「幸福と繁栄」を意味する)、新年快乐(XīnNiánkuàilè、 「明けましておめでとう」を意味します)という文字入り紅包を使います。
- 誕生日パーティーには、寿(shòu、「長寿」を意味する)や生日快乐(shēngrìkuàilè、「お誕生日おめでとう」を意味する)などの漢字入り紅包を使用します。
- 誕生日パーティーには、寿(shòu、「長寿」を意味する)や生日快乐(shēngrìkuàilè、「お誕生日おめでとう」を意味する)などの漢字入り紅包を使用します。
※葬式には白い封筒が使われます。通常奠(diàn、「死者の霊に供物をする」という意味という文字入りの袋を使います。
よくある質問