喬戈里峰

喬戈里（チョゴリ）

「喬戈里（チョゴリ）」とはタジク語で「高大で偉大」という意味です。喬戈里峰は海抜8,611メートルで、中国とパキスタンの国境にあり、海外ではK2峰と呼ばれています。世界中で標高8,000メートル以上の峰は１４ありますが、その中で第二番目の高峰であり、非常に登山しにくい峰として知られています。

峰の頂上は南北方向に傾斜のある大きな面積の氷板に覆われ、氷板の北側は平均傾斜角度が45度以上に達する絶壁で、刀か斧で割ったように見えます。北側ベースキャンプからロッククライムによるラストアタックの頂上まで垂直の標高差は4700メートルに達し、世界の標高8000メートル以上の峰の中で垂直の差が最も大きい峰になっています。氷河の表面はバラバラの亀裂が縦横に交錯しています。氷河西側の谷は険しい岩壁で、落石や氷震、雪崩などが頻繁に起こります。

登山について

喬戈里峰地区は地形が険しくて、気候も極めて不順です。

毎年9月中旬から翌年の4月中旬まで厳しい冬で、峰の頂上の最低気温は零下50度、最大風速も秒速25メートル以上に達し、登山は禁止期間となります。 5月から9月までこの地区は気温が上昇し雪が溶けるとともに、雨季に入ります。

雨期の初期には連日雨が降りますから、谷川の水位が急に上がって入山することが難しくなります。 そのため、登山するには、5月から6月の初めまでに入山の手続きを済ませて、7月から9月までの頂上の気温が少し上昇し、日照時間が長くなる時期が登頂アタックのベストシーズンになります。