飛行機同様に中国列車に手荷物許容制限があります。許容個数および置き場など以下の注意事項をよくご確認ください。
荷物の重量およびサイズ
無料のサイズは乗客によって異なります。特殊な荷物は貨物車両での預かりになります。
荷物の重量
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子ども(チケット無料の子どもも含みます):10kg
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大人:20kg
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外交官:35kg
荷物のサイズ
普通列車
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縦+横+高さの合計が160cm以内のもの。例えば縦70cm+横40cm+高さ50cmの荷物は合計が160cmなので持ち込み可能です。
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棒状のものは可(釣り竿など)ただし2mを越すものは不可。幅の制限はありませんが棒状でも直径が10cm程度のものに限ります。
高速列車
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三辺の合計が130cm以内。
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棒状のものは長さが130cmまで。
上記の重量やサイズ制限について車いすは適用外です。乗車に関しては無制限です。
実際、飛行機のように荷物を収容するための物入れはありません。そのため明らかに手荷物サイズが違反していない限り手荷物検査場で止められることはありません。上記のサイズに折りたたむことができる自転車は持ち込み可能です。
しかし荷物置き場には限りがあります。できるだけ乗車される車両の座席の近くに置いてください。座席上にある網棚は安全です。水のペットボトルなど落ちやすいものはきちんとしまってください。
車内に持ち込むことができないもの
持ち込み禁止
以下の物は駅および車内への持ち込みはできません。
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危険物:ナイフや銃といった武器、模造ガンやピストルなど
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爆発物:爆竹など
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高圧ガス:石油ガス、石炭ガス、酸素や水素ガスなど
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可燃性の液体:エタノール、接着剤、シンナー、スプレー塗料、ガソリンなどの重油
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可燃性の高い固形物:しょうのう、ヘサミンなどの固形燃料
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毒物:二酸化ヒ素といった毒素を含むもの。殺虫剤など
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動物(介助犬は除く)や悪臭を放つもの
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列車の運行を妨げるもの
持ち込める量が制限されているもの
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マニキュア、つや消し剤、毛髪染料(20mlまで)
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エアゾールスプレー(120mlまで):ムースやヘアスプレー、消臭剤など
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マッチは2箱(小さいサイズ)
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ライター(標準のもの)
車内の荷物置き場
荷物置き場は限られています。乗る車両の座席近くに置くのが安全です。荷物を少なめにすることをおすすめします。
高速列車(G、D、Cの番号の列車)
荷物は棚に入れる:車両の両サイドに荷物置き場があります。
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大きさ:幅40~45cm、高さ50~60cm(24インチの荷物のサイズです。)
大きなスーツケースの収納:車両の連結部分にスーツケース置き場があります。
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高さ:1m(28インチのスーツケースのサイズです。)
最終列座席後ろのスペース:座席の最終列の後ろにスペースがあり大きなスーツケースを入れておくことができます。
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サイズ:座席の長さと立っている人の幅くらいあります。
注意事項:
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1. 座席上の荷物棚に荷物を置くことは最も安全です。落ちやすいものは予めカバンにしまってください。
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2. 荷物の棚のスペースは限られています。他の荷物の上に乗せなければならないこともあります。そのため長旅の場合、早めに乗車し荷物を置くスペースを確保したほうがよいでしょう。
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3. 最終列の座席後ろのスペースは時々、「座席なし」のチケットで乗車している人が多く荷物を置けないことがあります。
バリアフリー 車いす
DとEの列車には幅の広い通路とお手洗いのついた車両があります。たいていの場合8両編成の列車の場合、中間部分の4両目にあり、ホームのエレベータや食堂車の近くです。
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車いすはベルトで固定してします。
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電動車いすの充電は無料です。
普通列車
荷物入れは座席の上にあります:普通列車の荷物入れの大きさは高速列車よりも大きいです。
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広さと高さ:荷物入れの大きさは幅55cm、高さ50cmで28インチのスーツケースが入る大きさです。
座席下の物入れ:荷物入れがいっぱいの場合は座席下にも荷物を入れることができます。
小さなテーブルの下のスペース:座席の間には小さなテーブルがあります。スーツケースが重たい場合や座席下のスペースでは狭い場合にはテーブルの下に置くこともできます。
寝台列車
寝台列車に乗車する場合、ベッドのそばや下、コンパートメント内のテーブルの下などに置くことができます。
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高さ:荷物入れのサイズは幅50cm、高さ40cm、ベッドの下の高さは25cm、テーブルの下には70cmのものまで置くことができます。
注意事項:
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1. 座席そばの荷物入れに荷物を入れ、できるだけ目を離さないようにしてください。
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2. 特に寝台列車では貴重品は身のまわりに置いてください。消灯時間は10時です。
荷物依託
たくさんの荷物を自身で携帯したくない場合、出発前に駅で荷物の託送を申し込むことができます。出発駅で預けた荷物は乗車する列車の貨物車に乗せるので到着駅で受け取ることができます。
託送利用方法
託送申し込みカウンター(中国語では行李托运处と表記されています)はチケット売り場のそばにあります。
中国語で氏名、住所、電話番号、荷物の個数と重さを記入します。もしわからないことがあれば係員にお尋ねください。チケットを提示し、同じ区間の託送費をお支払いください。壊れやすいものや電気製品は丁寧に梱包してください。輸送中のトラブルに対処するための保険もあります。自転車を持ち込む場合にはこちらをご覧ください。
託送費は荷物の重さと運搬する距離によって異なります。
基本重量:1kg
基本距離:20km
荷物の種類によって値段が異なります。そのためここでは正確な金額はわかりません。ただしたいていの場合、宅急便を利用するより安いです。重さが50kgを上回る場合、重量超過の託送費は50kg以下の費用の二倍です。
最大重量:50kgです。車いすを含む場合は75kgまで可能です。
サイズ:貨物列車のサイズ高さ2m、幅1mの範囲内。21cmの立方体以上のもの。
注意事項:
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1.貴重品は携帯してください。託送品には現金や貴金属、歴史文化遺産、重要書類といったものは入れないでください。これらの物に関しては別のサービスがあります。
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2.危険物や制限されたものは託送できません。これらのものがある場合には政府の規定で制限されます。輸送証明を提出してください。制限品については規定をご覧ください。
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3.高速列車では現在、荷物の託送サービスは行っておりません。高速列車では車両の連結部分に大きな荷物を置くためのスペースがあります。
託送サービスを利用したい場合は普通列車をご利用ください。荷物が同時に着かないといったトラブルの場合には他の駅に荷物を受け取りに行かなければなりません。
荷物の受け取り
到着後、引換券で荷物を受け取ります。3日間は無料で保管しています。その期間を過ぎた場合には保管料がかかります。
ポーターサービス
荷物が重く、ご自身で運ぶのが大変な場合にはポーターサービスをご利用ください。駅にいる赤い帽子をかぶり、赤いジャケットを着た係員が荷物を運んでくれます。列車の先頭付近にいます。荷物1つにつき20元ほどです。