南山寺は海南省三亜市から西へ40キロ離れた南山文化区の「仏教文化公園」にあり、総面積400ムー(2667アール)です。南山寺の中には、仁王殿、大雄宝殿、東西配殿、鍾鼓楼、転輪蔵、法堂、観音院、悲田院などが山に寄りかかるように建てられ、雑然としながらも趣があり、荘厳かつ静寂な雰囲気が漂っています。
南山寺は盛唐の風格に倣った大型寺院で、山を背とし、海を臨んでいます。寺院の風景は様々な彫塑と相まって調和し、建物が緑に溶け込んで、厳かで静かです。
天王殿の中には、弥勒菩薩と二人の従者が祀られています。そばには、護法神である四天王の像が安置されています。天王殿の両側には、鐘楼と転輪蔵が別々に建てられ、天王殿から渡り廊下を通っていくと、大雄宝殿に入ります。殿内では、釈迦牟尼仏、阿弥陀仏、薬師仏が本尊として祀られているほか、文殊菩薩、普賢菩薩、大迦葉、阿難、帝釈天、梵天、そして、二体の供養菩薩も祀られています。また、十六羅漢像もここにあります。
「不二法門」とは唐代の風格を帯びた六階建ての建築、群像彫刻、経幢(解説1)、石刻、浮き彫り、庭園からなる観光スポットで、不二法門広場は高大な木綿や赤々とした木綿の花に包まれています。広場の中には、須弥山が聳え、また、須弥山の中には、数多くの護法天神が祀られています。須弥山を迂回していくと、「円通経幢」に入ります。その周囲には、「天龍八部」(解説2)の群像彫刻が置かれています。経幢から前へ進むと、「天女散花」という石の彫刻が目に映ります。石刻の後には、「達磨面壁」の浮き彫りが安置されています。達磨は西天第二十八祖と称えられ、中国禅宗の初祖であり、嵩山少林寺(河南省にある)で九年も面壁して座禅した末に、悟りを開いたと言われています。
解説1:経幢とは中国の仏寺の大殿の前庭などに建てられる石柱で、その表面には経文が刻まれています。
解説2:「天龍八部衆」のことで、仏法を守護する8神の意味です。
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