核彫刻
核彫は果物の実に彫刻をした芸術品のことです。桃や杏、オリーブや胡桃などの実を、人物や色々な動物などに彫りあげられた芸術品です。普通なら捨ててしまう不要な果物の実を素晴らしい技術で芸術品にしてしまう芸術です。中国の山東省や福建省、広東省や江蘇省などで盛んに作られています。
特に、オリーブの実は核彫りにとって一番の材料です。親指ほどの大きさのオリーブの実を彫るのはとても難しいことです。精巧で繊細な彫りの技術は非常に難しく、この芸術を受け継ぐ事が出来る人は非常に少ないとされています。
核彫の楽しみ方
鑑賞用に購入した果物の核彫りの芸術品は、直射日光や湿気や水を避け、風通しの良い場所に置くことをお勧めします。乾燥も良くありません。実に着けたり持ち歩く場合は、冬はポケットなどに入れずに、ゴミが付着しないようにしましょう。しみや色落ちを防ぐ事にも、注意が必要です。
製品の見分け方
現在、市場や店で購入できる核彫り製品は、手で彫られた製品と機械で彫られた製品の二種類があります。もちろん、手彫り製品の方が芸術価値も価格も高いです。手彫りの場合は、全体の構想や配置などの準備だけでも非常に手間がかかり、芸術家の経験と技術によって手彫りされた芸術品であり、時間も労力も機械で彫られた製品とは比較する事は出来ません。
手彫り製品の題材には、「紅楼夢の金陵十二釵(十二人の美人)」や「蘇州園林」などの珍しい作品があり、機械製品の題材は、「羅漢頭」や「福ちゃん(中国で幸せを代表する子供の神様)」、「十八羅漢」などがあります。