カイラスは梅里雪山、阿尼玛卿山脉、青海玉树の尕朵觉沃と並んで四つのチベット仏教の聖地です。頂上は一年中雪に覆われて、山の形は対称的で、ピラミッド状で冠は丸いです。山の上はよく雲が漂っていて、神秘的に見えます。
何百年以来、カイラスはずっと巡礼者と探検家の憧れの目的地ですが、今まで一人もこの神聖な山を登頂したことはないのです。
この世界の中心というこの山を犯してはいけないと言われています。
- チベット語:神の山、雪山の宝
- 中国語:冈仁波齐峰/GāngrénbōqíFēng
- 海抜:6633m
- 位置:チベット阿里普兰県に位置して、インドとネパールにも近くて、ラサより1300キロ離れています
- 目的:巡礼、トレッキング、撮影
カイラス山
南アジアの宗教で最も神聖な山です
カイラスは世界中で認められた神の山です。それに中国チベット地方の宗教である苯教、インド教、チベット仏教およびジャイナ教もここを世界の中心と思っています。
ここでは素晴らしい風景が見られますが、精神的な満足を追い求め、尊い種族・宗教の人がここに集まること自体が、もっと驚くべきことです。
驚くほどの美しさ
一番高い山ではないですが、一年中頂上が雪に覆われて、太陽の光を浴びて輝いています。それに山の形もピラミッド状でともて綺麗です。頂上にはよく雲が漂っていて、もし山の頂上の本体が見られることは縁起の良いことと地元の人が信じています。
カイラスを歩き回るという宗教的な行為は精神的な利益が多いと思われています。人の魂を浄化して願いを達成させることも出来ると信じられています。
毎年インド、ブータン、ネパールおよび中国にあるチベット族の住む場所から、巡礼のチームが絶え間なく来ているので、ここの神聖性は何千年も続いています。
一番いい時期に巡礼
11月初から翌年の3月までは、山は氷と雪に覆われて行くことができませんので、春の末頃から秋の初頃(5月から9月)はトレッキングの一番良い時期です。
ここは昼と夜の温度の差が大きくて、太陽の光が当たる日向と日影の温度差も大きいので、服を多く用意して、随時脱着してください。
または、海抜は高くて、紫外線が強いですので、普通の日焼け止めクリームではあまり役に立たなく、クリームのSPF値が高ければ高いほど良いです。体のどこでも直接太陽光に当たらないようにしてください。サングラスと薄い手袋は欠かせないのです。手の皮膚が露出すると日焼けになりやすいです
行く方-交通案内
カイラス山に訪れる時に、休む場所は山の下の塔尔钦(Darchen)という村です。大金寺、塔钦とも呼ばれています。ラサから獅泉河、獅泉河から普蘭の間を往復するバスはこの村を通っています。
- 阿里北線
ラサ-拉孜-措勤-改则-革吉-狮泉河-塔尔钦の路線で、ラサより2021キロ離れていて、拉孜より1670キロ離れています。これはS301番の道路で、砂石だらけの道路でしたが、もうすぐアスファルト道路に修善されます。
- 阿里南線
ラサ-萨嘎-仲巴-巴噶-塔钦、ラサより1338キロで、拉孜より847キロです。
南線はカイラス山行きの一番便利な路線です。ヤルツァンボ川渓谷に沿って、途中カイラス山脈やヒマラヤ山脈の壮大な雪山が楽しむことができます。たまにはチベットのカモシカも見られます。
この路線の前半は318番国道で、後半は新疆葉城の219番国道です。21世紀の初頃はすでにアスファルト道路が出来ていました。バスでラサを出発して約20時間かかって、塔尔钦に到着します。
- 新藏線
喀什-葉城-麻扎-界山大坂-多玛-日土-狮泉河-门士-塔钦の路線で、喀什より1671キロ離れています。
カイラス山の北側から来る場合、大体狮泉河と普蘭の間で往復するバス、あるいは貨車で来ることができます。330キロ離れて、34時間ぐらいかかって到着します。もし乗っているバスなどが塔钦に入らない場合、219番の国道の交差点のところで降り、歩いて半時間ぐらい塔钦に着けます。
巡礼中の食事
塔钦には何軒かの簡単なコンビニがあって、ビスケットやインスタントラーメンが買えますが、味の保障は出来ません。自分で先に用意しておいたほうがいいと思います。 毎日少なくとも一回の温かい食事によって、体力の回復がなりやすいはずです。途中張ってあるテントにもインスタントラーメンやクリーム茶が買えます。
もし荷物背負いの人を雇うなら、たまにもお茶をご馳走したほうがいいです。コンロ、ガス缶、マッチなども用意したほうがいいです。海抜が高くて、ライターはよく使えない場合があります。
チョコレートや干ぶどうも多く用意してください。お腹すいた時食べるのだけではなくて、巡礼のチベット族の人にもいいおみやげとなります。
毎日すくなくとも1リットルの水を飲むべきです。途中にある渓流で水の補充ができますが、冷たいので一気に多く飲まないでください。飲む時、口の中で水を少し温めてから飲んだほうがいいです。もし沸かさないそのまま飲むなら、浄水化の薬を入れてください。
巡礼中の宿泊
カイラスの南の麓にある塔钦の村(海抜4560m)は観光客の宿泊地で、それに巡礼の起点と終点です。
冈底斯ホテル:これは地元で一番有名なホテルで。ホテルの入口の前は道路が通っています。このホテルのサービスは地元で一番良いです。お湯も用意してあって、それに発電機も持っていて24:00まで電気が使えます。ホテルの庭にはコンクリートでテント張る場所も作ってあります。
冈底斯ホテルの東門の外には有名なラサレストランがあります。ここはレストランと言っても、実は食事用のテントだけです。
入口には英語で「Lhasa restaurant」と書いてあります。素朴なところですが、カイラス山の下で一番よい食事の場所です。
神山招待所:冈底斯ホテルのすぐそばです。夜になると発電機で電気を供給します。
その他にカイラスの西側の曲古寺と北側の哲日普寺と東側の尊最普寺も宿泊できます。哲日普寺の前には新しくできた石の旅館(希夏邦馬ホテル)もあります。
自分でテント用意しなくても宿泊可能ですが、馬の年になると巡礼の人が多すぎて、寺で宿泊できれば幸いです。この三つの寺以外、途中にあるチベット族のテントにも宿泊出来ます。テントに宿泊する場合防寒や衛生のために、寝装を用意したほうがいいと思います。
高山病と用意すべき物
塔钦の海抜は4560mで、巡礼のルートの中で最も高い場所は、卓玛拉山口の5630mです。高山病に最も注意しなければなりません。
自分の高山症および順応能力を把握するために、カイラス山に来る前4000m以上の所に滞在する必要があります。
もしカイラス山とマーナサローワル湖(瑪旁雍錯)を徒歩で観光するつもりなら、体のトレーニングおよび適切な装備と服の用意が必要です。カイラス山の登山は禁止です。
用意すべき物
- 寝袋:絶対必要です。羽毛の寝袋なら気持ちよく寝ることができます。
- 着用品:巡礼の季節、マイナス5度からマイナス10度に防寒できる着用品を用意してください。例えば防寒下着、防風の服、ジャケット、耳も被れる帽子、手袋、綿の靴下などです。
- 筒の高い登山靴:歩きにくいことはないですが、途中石が多いから、筒の高い登山靴ならよく踝を守って、捻挫となりにくいです。徒歩の時、捻挫はしないほうがいいです。
- 登山用ストック:必須品ではないです。持っていけば10%~15%の力の節約ができます。山を降りる時も膝を守ることが出来ます。
- サングラス:サングラスあるいは雪グラスが必要です。太陽光と雪の反射が強くて、目を守る必要があります。
- 食べ物:ナッツあるいはチョコレートなどカロリーの高い食べ物を用意してください。
- コンロ:持っていった方がいいと思います。いつも冷めた物を食べると良くないです。持っていけばお湯も飲めるし、インスタントラーメンの調理も出来ます。病気となりにくくて、体力や精神状態の回復にもいいです。
- 薬:飲食の衛生や風邪を引かないように、よく使われている薬を多く持ってきてください。
国境通過証
カイラス山行きには国境通過証が必要です。拉孜と巴噶会には国境通過証を検査する場所が設置されています。阿里南線から塔尔钦まで、塔尔钦から普蘭までも検査の場所があります。時には臨時の検査もあります。国境通過証とチベット入境許可証 をあらかじめ申請してください。
近くの観光地
二つの綺麗な湖はカイラス山の麓にあります。
ラークシャスタール湖は悪魔の湖と思われています。呪われないよう、だれも触ることすらしないようです。
マーナサローワル湖(瑪旁雍錯)は本物の信者ならここ来ると神になれる、あるいはいっぱい祝福されると思われています。
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