メトク県(墨脱県)
メトク県はチベット自治区ニンティ地区の県の一つで、ヤルツァンボ川の下流、ヒマラヤ山脈東端の南麓に位置し、面積は3.4万平方キロメートルがあります。メトク県はチベット高原では標高が一番低く、環境が一番よく、原始的な自然がそのままよく残された所とも言えます。ここは神秘的な宗教の聖地でもあり、多くの旅行者を引き寄せる大人気な観光地です。
チベットで珍しいフルーツ産地
メトク県の農耕地の面積は18平方キロメートルあり、熱帯および亜熱帯地域に位置し、多くの果物、例えば、バナナ、レモン、ミカンなどがここで栽培され、一年中にどの季節でも実っているそうです。ここのバナナは口触りがよく、チベット地域唯一のバナナの産地です。
中国唯一の道路が通じていない県
メトク県は中国唯一の道路が通じていない地域です。人力夫に背負ってもらうのがここへの唯一の輸送手段です、門隅から移動してきたメンパ(門巴)族の人々は昔ながらの生活を続けています。石の鍋と箸は山の外に売り出す唯一の商品です。しかし、自然からの恵みはチベット人の多くを賄うことができるほど豊です。ヤルツァンボ川大峡谷は非常に険しく、自然災害がよく発生しています。ヒマラヤ山脈の南側に位置するメトク県は今でも道路は通じていないので、夏~秋の雪が溶ける数か月間だけ外と通じることができます。
観光地
布達切波雪山:メトク県の神山で、多くの人は参拝し幸福を祈りに行きます。布達切波雪山の下部に巨大な鐘乳洞があり、中に地下の川が流れ、水がさらさらと流れる音も聞こえています。地下の川の両岸に白い土があり、いい香りが漂っています。
仁欽崩寺:墨脱村の南則瑪拉山にあり、メトク県で最も大きなお寺です。メトク県を訪れるなら、必ず仁欽崩寺を訪れると良いでしょう。仁欽崩寺に行くには、卓瑪拉山を通らないといけないと言われています、境内には金仏が安置され、周りは山が繋がっていて、緑いっぱいです。寺の前は金色に染まったみたいで極めて荘厳です。