瀾滄江大峡谷

瀾滄江大峡谷は、その深さと長さから世に名を知られるだけでなく、流れの速さも有名です。冬には清くて流れが急であり、夏には濁って澎湃です。狭い水面で荒波が岸を打ち、雷のような響きが見事です。そのような険しい高山峡谷の地形、珍しくて巧みな地理構造は、世界でも希少です。
険しい地形
多くの人にとって、旧道の危険性は、暮らしの障害となりました。しかし、それも現状を変える動力になりました。1946年、雲南、西蔵、インドでビジネスをする麗江籍のビジネスマン：ライ　ヨウサイ（人名　頼耀彩）は、資金を出して吊橋を造り、「普渡橋」という名をつけました。それからは、人であろうと馬であろうと順調に橋を渡れます。ところで、瀾滄江の上流である蔭風口岩壁も、人の心を奪う絶景です。瀾滄江は、洛馬河の入り江を流れ、岩にあたり、水面が狭くなります。何百年も経て、川水は鋭い剣のように岩を二つに分け、激しく流れていきます。川の両側の岩は、壁のように平でまっすぐであり、水面からうなぎのぼりにあがります。水面の広さは、50メートルに欠けますが、「見上げると、糸のように細く、狭くなった空が見える」というわけです。そして、その糸のような狭い空で、オオタカが旋回して、岩の間をグルグル飛び回っています。