天津テレビ塔(天津タワー)は略して「天塔」とも呼ばれている電波塔です。1991年に建てられ、中国天津市河西区の聶公橋の南に位置し、周りには面積約21ヘクタールの湖があり、それゆえ「天塔湖」と呼ばれています。また天塔湖の水は澄んでいて天津の名所「水上公園」に隣接しています。天塔湖、湖畔の緑化帯、広場、導入橋や回廊と合わせ天塔景勝地と呼ばれ、総面積は22ヘクタールに達しています。
天塔は高さ415m、重さ4万トン余り、世界唯一の「水上タワー」です。地上から248mと278mの間にUFO型の展望部分があり、その部分は7階建てで総面積は4500㎡です。一階部分には中華料理のレストラン(100人同時に収容可能)があり宴会とカラオケができます。二階は展望フロアで、望遠鏡も設けられており天津の街並みを一望できます。
三階には回転レストラン(200人同時に収容可能)があり豪華な内装になっていて45分間で1周できます。夜景を堪能するのに絶好のポイントです。四、五階は一般の方は立ち入り禁止になっています。六階も展望フロアですがこちらはオープンエリアになっています。そして最上部には137.2mのアンテナが立っています。
天塔湖には最先端の音楽噴水と水幕映画(噴水が激しく噴き上げる水で作った幕に映画を投影するもの)が設けられています。湖の南には長さ中国一の人工の山があり、必見のスポットです。日中、湖畔の花々や草木は鏡のような湖面に映りとてもきれいです。夜になるとライトアップされ、満天の星や月の光と相まって、別世界を思わせる幻想的な景色となります。
「天塔」は天津十景の一つで別名を「天塔旋雲」といい、まっすぐにそそり立つ姿は国内外からの多くの観光客を魅了しています。