夜游海河
海河のナイトクルーズは天津観光のハイライトのひとつです。海河は沽口大地を美しいリボンのように取り囲んで、夜のとばりが降りると煌びやかさに目が眩むようになります。海河のナイトクルーズは古文化街から、三岔口、津湾広場を経由して赤峰橋まで、全行程の遊覧時間がおよそ45分です。遊覧路線は繁華街である天津の中心街を通り抜けていきます。
ナイトクルーズでは、海河上に架けられている「永楽橋」、「金剛橋」、「獅子林橋」、「金湯橋」、「進歩橋」、中国と西洋の建築風格を融合する「北安橋」、日と月が共に輝く「大沽橋」、及び百年の歴史を持っている「解放橋」など、さまざまな八つの橋を観光することができます。その他、古文化商業街、望海楼礼拝堂、イタリア風情区、袁氏邸宅、音楽広場、都市計画展覧館、金街商業区、世紀の時計、天津駅、「百龍戯水」という美しい景色を見ることもできます。
夜の景色の中、遊覧船はゆらゆらと揺れる波にゆっくりと流され、さまざまな橋と川沿いの独特な建築がライトアップされて、透き通るようにきらきらと輝きます。人々の思いはこの幻想的な美しい景色にしたがって、時間と空間のトンネルを往復するようになります。河の中、河岸の土手、両側の建築という三つのコントラストと光の芸術と水の影が交錯し合うことによって、夜の天津は人を迷わせるほど美しい観賞感覚を与えています。
さらに、観光客は海河の夜景を観賞すると同時に、漫才、サックス演奏など、内容が豊富なショーを楽しむこともできます。
茶馆相声
「漫才」は中国の伝統的な演芸芸術のひとつで、形などに捕らわれないで、話し言葉を通じて世間のことを理解し、人生を知り尽くします。表現形式は日本の「漫才」に似ています。
漫才は北京に生まれ、天津で繁栄して、今は天津人の生活に欠かせないものになっています。現在の天津では、人々は茶館劇場で漫才をじかに聞くことを好みます。天津では勘業場付近の「名流茶館」、估衣街の谦祥益文苑などのような、百以上の席を持つ茶館は十数軒あります。公演の時は、観衆が多くて空席がありません。古めかしく優雅な雰囲気で、観衆は軽食を食べ、お茶を飲みながら伝統的な漫才を楽しむことは、確かに天津観光のもうひとつの楽しみだと認められています。