北京市内から約30キロ余りの郊外にあり、門頭溝区東南部の潭柘山の麓に位置しています。
歴史
西晋元年(西暦307年)に創建されたもので、1700年の歴史があります。潭柘寺は、初め「嘉福寺』と呼ばれ、時代の変遷によって、「龍泉寺」、「万寿寺」、「岫雲寺」と名前を変えました。寺の後ろに龍潭という泉があり、近くの山中には柘の木があったので、広く一般的には「潭柘寺」と呼ばれています。規模が広大で、総敷地面積は121万㎡です。
建築
現在、潭柘寺の部屋は、943間あります。その中、古代建築の仏堂は638間あり、それらは、明、清時代の姿のまま維持され、北京郊外地区最大の寺院古建築群となっています。潭柘寺の建築様式は、中国の伝統的な建築理念を表しています。建築群の真ん中には、中軸線があり、主要な建築物は、中軸線の両側に対称的に立ち並び、建築群の上と下がはっきりしており、前後が呼応し、左右が対称的で、整然としています。その建築形式は殿、堂、閣、部屋、軒、あずまや、ビル、壇などがあります。
みどころ
大雄宝殿
寺の中で最も雄大な建物で、古代建築様式の中でも最高級の重檐廡殿式のものです。扁額の文字「福海珠輪」は、乾隆帝によって書かれました。
石魚
隕石で彫刻した魚で、長さ1.7km、重さ150キロ、濃い緑色を呈しています。龍王殿前に置かれていて、南海竜宮の宝物とされ、竜王が玉皇大帝に献上しました。病気の治療や厄払いの効果があると言われています。
銅鍋
石魚と並んで、「潭柘二宝」と呼ばれています。天王殿の前に置かれ、直径1.85m、深さ1.1mあり、お坊さんたちが料理を作る時に使った巨大な鍋です。一度に米5900キロを入れることができ、お粥をつくるのに16時間かかったと言われています。
帝王樹
大雄宝殿の裏にある銀杏の木。清の時代、新しい皇帝が即位したら、この木に、一本の新しい枝が生えると言われたので、清の乾隆帝がこれを「帝王樹」と名付けました。
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交通案内:地下鉄の苹果園駅から931番バスに乗り潭柘寺駅で下車する