鼓楼は北京市東城区の地安門外の大通りにあり﹑元、明、清の三代に太鼓を鳴らして時間を知らせた場所でした。
建築
鼓楼全体の高さは46.7メートルで﹑4メートルの高さもあるレンガ作りの土台にあります。東西の幅約56メートル﹑南北の長さ約33メートル、敷地面積約7000平方メートルで横が五つ﹑縦が三つの部屋にあたり、外には回廊があります。
構造が三重の入母屋造となり、灰色の瓦と緑色の瑠璃は屋根を飾っています。外側から見ると二階建てに見えますが﹑実際には一層の暗層が付きます。鼓楼の底はレンガと石で造られており、前後に脇門が三つずつあります。内部には69もある階段が設けられ、上下を繋げています。二階以上は木造で﹑周りに回廊があります。
歴史
鼓楼は歴史上で三回壊され﹑四回建てられました。最初は1272年に建てられ﹑斉政楼と名付けられました。その後、火事によって焼失し、1297年に再建されましたがまた火災で壊されました。明永楽十八年(1420年)に建て直されましたが、しばらくして雷で壊されました。嘉靖十八年(1539年)三回目に建て直され﹑今日まで残されています。
鼓楼の内部は全体に色彩絵が装飾されており﹑きらびやかでとても綺麗です。二階は元々宋の時代の銅壼滴漏(どうこてきろう)が置かれ﹑時間を知らせました。しかし清の時代の初めに紛失してしまい、そのころから﹑線香で時間を知らせることになりました。太鼓は主太鼓1枚と24枚の小太鼓が設けられ﹑24節気のことを象徴します。今残されたのは一枚の主太鼓だけです。