租界時代に日本人の居住も多かった魯迅公園周辺には、魯迅にまつわる施設やその他租界時代の上海を感じることができるものが集まっている。
魯迅公園
別名「虹口公園」とも呼ばれている。 1905 年の開園で、朝から太極拳をする地元の老人で賑わっている。中には文豪、魯迅の記念館と墓がある。
時間 : 5:00 ~ 17:00
場所 :四川北路 2288 号
TEL : (021)5666-7122
魯迅紹介
21世紀最初の年は、魯迅生誕120周年でもあった。魯迅はその生涯を55歳で閉じたものの、その後の中国にも測り知れない大きな影響を与えてきた。彼を抜きにして、現代中国を語ることはできない。
魯迅は1902年に日本に留学し、7年もの長き青春の日々を過ごした。そして作家としてデビューするや日本の文化界でも注目を集め、現在では完訳の邦訳全集が刊行され、中学国語の全教科書にその作家が収録されている。日本人は魯迅をほとんど国民作家として受け入れてきたといえよう。
韓国、台湾、香港、シンガポールでも魯迅文学は熱心に読み継がれてきた。魯迅は東アジア共通の文化遺産であり、モダン、クラシックなのである。また欧米でも盛んに研究が行われている。
多倫路文化名人街
魯迅公園のそばに位置し、長さ 550 メートルの「上海特色街」のうちの一つ。魯迅や茅盾などの中国文学の巨匠が暮らした地域に当時の街並みを再現した。文化施設の他、魯迅とゆかりの深い内山書店、骨董品の店、書画の店、毛沢東グッズを扱う店など 34 件が並ぶ。老上海電影院、山根会所などレトロな雰囲気のカフェで一時を過ごすのも良い。山根会所のコーヒーはなかなか美味。
魯迅公園案内図