河南博物院は河南省鄭州市内、農業路に位置する近代的総合博物館で、1927年に創建され、約80年の歴史を持つ中国の最重要博物館の一つです。1級、2級文化財5000点余りを含む、約13万点の文物を所蔵し、有史以前の出土品や商、周時代の青銅器、歴代の陶磁器、玉器(中国の軟玉製儀器類)などが代表的です。歴史的、文化的、芸術的価値の高さの所蔵品からみて「故宮」に次ぐ存在です。
「河南省古代文明の光」シリーズを中心に、旧石器時代以前から明、清の時代までの河南省の文物を展示しています。
文明曙光--原始社会の時代
三代輝煌--夏、商、周時代
兼容併蓄--前漢、後漢と南北朝時代
盛世栄華--隋、唐の時代
余光明媚--宋、金、元の時代
蓮鶴方壷:博物院最初の所蔵品の一つ、高さ約120㎝、口径約31cm、春秋時代の作品です。方形をした壺で、その蓋の部分が蓮の花弁となり、中央に鶴が立ち、羽を広げて今にも飛び立とうとしているようです。両側は龍の形の耳、器物全体に蟠螭紋(ばんちもん、龍主役の唐草状に絡まりあうもの)が施され、堂々とした形で装飾はきわめて整然且つ華美です。
雲紋銅禁:国家1級文物、海外持ち出しを禁止されている64件の文物の一つです。巧みで繊密な作りで、もうこれ以上のものはないだろうと。高さ28.8cm、長さ103cm、幅46cm、春秋時代の作品です。「禁」は酒器(しゅき、酒を取り分けたり、供したり、飲むときに用いられる道具。「雲紋銅禁」は、全体を透かし彫りの雲紋様で構成され、周りに12の龍が飾られ、更に12の龍はその足となっています。
四神雲気図:前漢時代の壁画で、長さ5.14m、幅3.27m、面積16.8㎡、敦煌の壁画よりも約600年古く、中国で今まで発見された壁画の中で、最も古く、最も大きく、保存状態最も良い壁画です。
弊社のオーダーメイドツアーではお客様に中国の魅力を感じていただくツアーをご提案しております。私どもではお客様によりよい旅行体験を提供できるように100名体制でチームを構成しています。 もっと見る