西安は陝西省の省都で、中国西部の有数の大都市として交通は発達しています。西安は中国大陸の中心に位置し、西北地区は中原、華北と華東と繋がる要所です。西安は隴海蘭新線(隴海線と蘭新線の二つの重要な線路を指し)の交差点です。隴海線(ろうかいせん)は、江蘇省連雲港市と甘粛省蘭州市を連絡する鉄道路線。蘭新線(らんしんせん)は、甘粛省蘭州市から新疆ウイグル自治区ウルムチ市を結ぶ鉄道路線。中国西北の沿線地域で経済の最も発達している西部の中心都市として、東西を貫き、南北を結ぶ重要な地位を保っています。そのほか西安は陝西省の「米」型の鉄道網の交通の要で、中国の国道網の中枢、中国の八つのハブ空港の一つでもあります。
西安咸陽国際空港
西安咸陽国際空港は西安市の北西部、咸陽市の郊外に位置し、西安市中心部から45キロ離れています。空港から西安市までリムジンバスが走っており、所要時間は約1時間です。咸陽国際空港は現在、165の国内線と国際線が就航しており、77都市と繋がっています。国際線は西安からソウル、東京、シンガポール、香港、台北などを結んでいます。
咸陽空港から西安市内まで
タクシー
タクシーの乗り場:ターミナル3(T3)の一階(GTC)で空港内連絡バスを乗り、ターミナル2の一階(到着ロビー)で降りてからタクシーに乗り換えます。西安市内までの料金は約120元です。
リムジンバス
西安咸陽空港・リムジンバス
リムジンバスの料金は一人25元で、その他に燃油加算費が1元かかります。リムジンバスの線路は六つあるほか、城西、
城東、城北、城南にあるバスターミナルや西安西駅、鐘楼飯店などでも咸陽空港までの往復バスがあります。
-
一号線:空港-鐘楼(美伦ホテル)―西安ホテル、 6:00-19:00。毎時定時(6時、7時など)に発車する。
-
ニ号線:空港-秦豊ホテル-西安駅(解放ホテル)、6:00-19:00。 毎時定時(6時、7時など)に発車する。
-
三号線:空港-秦都ホテル-榴花ホテル(玉祥門)―西梢门-火炬ビル(西高新)、6:15-18:15。毎時定時(6時15分、7時15分など)ごとに発車する。
-
四号線:空港-唐城ホテル-東方ホテル-国貿ビル(小寨)、6:00-18:00。毎時定時に発車する。
-
五号線五号線:空港-皇後大酒店-建国ホテル(金花道)、6:00-18:00。毎時定時に発車する。
-
六号線:空港-西稍門、6: 00-18:00。毎時定時に発車する。
-
七号線:(咸陽市行き、料金は15元/人):空港-咸陽駅-人民路(渭城中学/第四中学)―咸陽市政府-民生デパート-彩虹ホテル、7:00-18:00。毎時定時に発車する。
鉄道
西安は鉄道も発達しています。西安駅と西安北駅の二つ駅があり各地の大都市と繋がっています。
西安駅
住所: 西安市新城区環城北路151号
西安北駅
西安駅は普通列車の発着が主で、西安の交通の要所です。北京、上海、南寧、鄭州行きがあります。
西安北駅
住所: 西安市未央区李家街村
ここは高速列車、電力動車のために新しく造られた駅です。西安市の北部、尚徳門の東に位置します。市内まで約30分の距離があります。5、9、13、14、25、42、603番など多くのバスが通っているので便利です。西安から北京まで高速列車で5時間くらいかかり、飛行機より時間だけではなく、お金も節約できます。また、広州、上海、南京などの大都市までの高速列車も走っていますので、とても便利です。そして、高速列車(G列車とD列車)の速度、設備、サービスにも適していますので、ぜひ体験してみてください。チケットの予約ならAraChina列車チケット予約
から
|
まで
|
運行時間
|
西安
|
北京
|
5~6h
|
西安
|
上海
|
6½–7 h
|
西安
|
深せい
|
9–10 h
|
西安
|
広州
|
7–9 h
|
西安
|
南京
|
5–6 h
|
西安
|
華山
|
½ h
|
地下鉄
現在、西安では地下鉄1号線、2号線、3号線が開通しています。観光者は西安地下鉄システムを使って西城門(古城壁)、大雁塔、または遠くにある観光スポット半坡遺跡を訪れることもできます。
長距離バスターミナル
西安は道路も発達しており、多くのバスターミナルは他の省の都市行きと省内の各市、鎮行きの長距離バスがあるのでとても便利です。
西安市バスターミナル
目的地:主に周至、楼観、戸県、余下、長安、東大、大良、高冠、秦镇、沣峪、祥峪、安村など西安周辺の県と、眉县、宝鶏、紅河谷、西湯峪、太白、仏坪、漢中、漢陰、河南洛寧など周りの都市やほかの省の大都市行きの線路があります。
西安バスターミナル
住所:西安市豊慶路13号。
陝西省バスターミナル
目的地:他の省行きの長距離バスが主で、甘(甘粛)、寧(寧夏)、靑(青海)、蔵(チベット)、蒙(内モンゴル)、渝(重慶)、晋(山西)、冀(河北)、魯(山東)、豫(河南)、湘(湖南)、鄂(湖北)、粤(広州)、川(四川)、浙(浙江)、蘇(江蘇)、皖(安徽)など18の省、市(区)の300余りの市県行きの線路があります。
住所:西安駅広場の西側。
三府灣バスターミナル
目的地:北京、上海、天津、浙江、福建、河南、河北、湖南、湖北、山西、山東、寧夏、甘粛、江西、広西、四川など20あまりの省市行きの線路があります。
住所:長纓西路353号。
城東バスターミナル
目的地:省内は主に渭南、韓城、華陰、白水、延安、壷口、柞水の曹坪など、ほかの省は主に山西の吉県、垣曲、浙江の瑞安、江蘇の南通、内モンゴルのエジンホロ旗 行きの線路があります。
住所:長楽中路103号。
市内バスと観光バス
西安のバスはどこの観光地も通っているのでとても便利です。たまにバスの名を偽っている白タクもあるので十分ご注意ください。こういう車はよく駅、バスターミナルの付近或いは市内やちょっと離れた観光スポットの周りでよく見かけます。
バスの種類
西安市内バス
普通バス:ほとんどワンマンバスで運賃は一律1元です。おつりは出ないので前もって小銭を準備しなくてはなりません。
エアコン付きのバス:運賃は一律2元のバスもありますが、停留所を6つまでは1元、6つを超えたら2元となるバスもあります。運賃の詳細は車体に明記しています。乗務員がいれば、お尋ねください。ワンマンバスはお釣りが出ません。乗務員がいるバスではお釣りが出ます。
中型のバス:速度が速く、停留所間の距離は短いです。大きなバスが通らない個所でも停車します。全てのバスに乗務員がおり、運賃は3駅までを初乗りとして5角、その後、停留所4つごとに5角上乗せします。運行距離によって運賃は変わりますが高くても3~5元です。
西安の観光バス
各観光地に向かう観光客の便利を図るため、西安市の交通部門では多くの観光バス線路を運行しています。以下は線路の紹介ですが、出発地、終点と経由する観光地だけ書かれています。
-
観光1号線:西安駅の東広場-西岳廟-華山
運賃:22元 往復時間:朝7:00 駅の東広場から出発し、17:00 華山から戻ります。
-
観光2号線:西安駅の東広場-法門寺博物館-太白山国家森林公園
運賃:太白山(22元)、法門寺(25元) 往復時間:朝8:00 駅の東広場から出発し、それぞれ法門寺と太白山へ行きます。戻る時刻は法門寺15:00、太白山16:00。
-
観光3号線:西安駅の東広場-永泰公主陵-乾陵-法門寺
運賃:18元 往復時間:朝8:00 駅の東広場から出発し、15:00 乾陵から戻ります。
-
観光4号線:張家堡-都市運動公園-梁村(停車しない)-漢陽陵博物苑
運賃:2元 往復時間:張家堡からの発車時間8:30-17:00。漢陽陵博物苑からの発車時刻9:00 - 17:30。
西安観光バス
-
観光5号線:西安駅-レイ(馬+麗)山索道-華清池-临潼博物館-兵馬俑
運賃:初乗り料金は2元、その後1元ずつ加算され、終点まで乗ると7元です。 時間:7:00-19:00
-
観光6号線:西安駅-文昌門(碑林博物館)―南門-大興善寺-翠華路(陝西歴史博物館)―大雁塔-大雁塔南広場-靑竜寺-秦川第一工場
運賃:初乗り料金5角、その後、停留所4つごとに5角加算され、終点までで3元になります。 発車時刻:07:00-19:00。
-
観光7号線:西安駅-鐘楼-南門-南稍門-小雁塔-西安職業技術学院
運賃:3.5元 発車時刻:06:40-19:30。
-
観光8号線:西安駅―革命公園-鐘楼-鼓楼-広済街-小雁塔-大興善寺-翠華路(陝西歴史博物館)―大雁塔北広場-大雁塔南広場-大唐芙蓉園-曲江海洋世界-中海熙岸コミュニティ-大唐芙蓉園南門
運賃:1元 発車時刻:6:30-19:30
-
観光9号線:金花北路(長楽公園)―大雁塔北広場-秦嶺野生動物園
運賃:普通車なら初乗り料金は1元、その後0.5元ずつ加算され、終点までで4元となります。エアコン付きのバスなら初乗り料金は2元、その後0.5元ずつ加算、終点までで5元となります。 発車時刻:金花北路始発は6:00-20:30 ;秦嶺野生動物園始発は6:00-19:30
西安のバスはどこの観光地も通っているのでとても便利です。たまにバスの名を偽っている白タクもあるので十分ご注意ください。こういう車はよく駅、バスターミナルの付近或いは市内やちょっと離れた観光スポットの周りでよく見かけます。
観光バス利用の注意事項
1、観光1,2,3号線に乗る場合、朝の7:30までには西安駅の東広場に集合したほうがよいでしょう。
2、以上の観光線路はすべて西安駅の東広場から発車します。観光5号線の付近に問い合わせのサービスセンターがありますので、お気軽にお尋ねください。
3、ネットやガイドブックに載っている307番のバスは兵馬俑行きでしたが、現在では運行していません。観光7号線は市内を走るバスで兵馬俑行きのバスではないのでご注意ください。
4、兵馬俑、華清池に行くなら、西安駅の東広場で「観光5号線」に乗ると良いでしょう。運賃は安くて速く、本数も多いです。日帰り旅行のバスには乗らないほうがよいでしょう。そのバスは人工の観光スポットとショッピングスポットばかり周り、自由行動の時間も少なく、騙される恐れもあります。華山に行くなら東のバスターミナルで乗るとよいでしょう。片道20元、所要時間は1時30分です。
5、車体に「陝西旅遊公交専線」と書かれているものが本物の観光線路で、他はすべて個人の車です。西安市内の観光地を周るなら610番のバス(観光8号線)に乗るとよいでしょう。
6、一日一本しかない観光バスはすべて午前、観光地に着き、午後、西安市内に戻ります。そのため戻る時間を頭に入れておいてください。朝、バスに乗る時、乗務員に午後の戻る時間を確認しておいてください。
7、バスで観光スポットへ行くときは、車体に「公交」という文字や車の先端に線路の番号、路線の案内図、駅名など書いてあるかどうか確認してから正式のバス停でご乗車ください。正規バスか白タクかを見極めたほうが安全です。
そのほか、個人営業のバス或いは小さな旅行社のバスにも乗らないほうがよいでしょう。そのようなバスはよく人工の観光スポットやショッピングスポットに立ち寄るので時間の浪費になります。
8、西安には西安の観光地の写真や名も知らない旅行社のパンフレットを手に持っている人がたくさんいます。「兵馬俑に行きませんか?とても安いですよ」と声をかけてくる場合は無視しましょう。
9、西安では上海などの超大都市に比べてタクシーを拾いやすく、列に並んでタクシーを待つ場面はめったに見られません。普段は道の傍らで簡単に拾えます。東大街、南大街、鐘楼の周りなどの交通要路では決められた場所以外、タクシーは止まらないのでご注意ください。
10、毎日、午後の4時から6時までは運転手が勤務を交替する時間なので、止まってくれない場合がよくあります。その時はタクシーが拾いにくくなるでしょう。
11、橋や高速などの通行料金はすべてお客様のご負担です。
市内交通:タクシー、自転車
西安交通カード
タクシー
西安のタクシーの初乗り料金は2キロ以内で6元で、2キロを超えると1キロごとに1.5元加算されます。そのほか燃油加算費が1元かかります。8キロを超えると、タクシーは戻る際に空車で走るので「空車費」という費用もとられます。「空車費」は1キロごとに0.75元となっています。深夜料金(23:00~翌朝の6:00)は初乗り7元で、2キロを超えたら1キロごとに1.8元加算されます。
交通カード
西安の乗車ICカードは「長安通」といい、多くの銀行で購入、チャージができます。初めてカードを購入する時、50元かかります。そのうち18元はカード代で、32元は入金として使うことができます。ほとんどのバスに使え、カードで払えば運賃は半額、何人分でも支払うことができます。バスカードを払い戻すことはできませんが、カードの中の代金を使いきれなくても心配する必要はありません。道端のお店で朝食を買う時にもこのカードは使えます。
レンタル自転車
西安経済開発区には西安城市運動公園の東門をはじめレンタル自転車ができる箇所が10か所あり、300台の自転車が利用できます。西安の尤家荘バス停の付近にもレンタル自転車のできる所があります。
利用料金
西安自転車レンタル
1時間以内は無料、1時間~2時間以内は1元、2時間~3時間以内は2元、3時間以上の場合は1時間ごとに3元となっています(1時間未満でも1時間分かかります)。1日の料金は30元を上限とし、12時間を超えると30元かかります。24時間を超える場合、罰金がかかり1時間ごとに30元の加算で、上限は300元となります。使用料金は自転車を返却する時に自動的に精算されます。48時間以内返さない場合、催促の電話があります。
利用手順
(1)本人の身分を証明できる書類を用意する:身分証明書、免許、軍人証書。
(2)825元(うち自転車の保証金の700元、自転車の使用料の100元、カード代の25元)を支払います。一つの証明書類から1枚のカードしか作れません。1枚のカードで1台の自転車しか借りることができません。使用の際にはカードが正しく操作できてるかどうかご確認ください。もしカード不良であれば自転車を返却する際に、正しく精算ができません。