桟橋は青島のシンボルで、青島湾内にあり、市内で最も立派な中山路と繋がっています。海岸から前に向かって海に伸び、「長虹遠引」という美誉を持っています。
桟橋は1892年に建てられた、青島で初めての港です。1931年に改修され、1985年に修繕されました。今日では広さが8メートルで、長さは440メートルです。橋の南側は半円形の防波堤で、上には民族風情に富む二階建ての八角亭があり、金色の瓦と赤い壁、反り返った軒先をもち、「回瀾閣」と名付けられています。屋上は黄色の琉璃瓦で敷かれ、周りには24本の円形の柱があり、面積151平方メートルで、建築総面積が340平方メートルあります。中は二階建ての環状の亭堂で、中央には34段螺旋階段があります。
桟橋は波を切って、長い竜のように海に横たわっています。橋に入ると、海の懐中に入るような奇妙な感じを受けます。亭閣のそばに立って、高波が逆巻いて土手に当たるとしぶきがあがります。閣に入って、階段で二階に上がると、周りは広い窓ばかりであり、そこから眺めるとまた別の美しい風景が目に入ります。このため「飛閣回瀾」は「青島十景」の一つに数えられています。
秋、潮が満ちる時、とくに西側の堤防の景色は最も美しくなります。波が海岸に当たり、数十メートルの高波が轟々と上がる様子はとても壮観です。引潮になった後には、海水は100メートルも退き、岩礁とビーチ、蛤拾いをする観光客で賑わいます。近年、青島は「鴎を引き留める」という活動を催し、秋と冬風がなく、波が静かな時には、千万匹の鴎が青島湾で旋回していて、青い空、遠くの回瀾閣、近くの景色を観賞する人々、すべてが調和のとれた図画のようになるようです。
橋の北側の沿岸には桟橋公園が作られており、そこには樹木が茂っており、廊下と石椅子が設置されており、浜と一体になってとても趣があります。夜になると、明かりがついた橋や岸の上がまるでハクモクレンが満開しているようです。波もきらきらと輝き、遠くの小青島の灯台とお互いを照り映えています。