広西南寧の寧明県を流れる川に面した『花山』の石壁で壁画の遺跡が多く発見されています。これらのものはチワン族居住区の左江流域にいくつか発見されていますが、花山のものが最大と言われています。南寧市周辺には少数民族の暮らしや文化を垣間見ることができる観光スポットが点在しています。南寧から西南へ178キロメートルの場所にある「花山岩画」もその一つです。清らかな水をたたえて流れる明江の両岸にそびえる山々の断崖に、赤い顔料で描かれた「花山岩画」が残されています。緑の木々の間から見える壁画は遠くから見るとまるで花が咲いているようで、そのため壁画の山は「花山」、壁画は「花山岩画」と呼ばれています。
広西の郊外にあたる寧明県にあり省都の南寧から160㎞離れています。花山の崖に1,800の壁画が残っています。その赤い遺跡は幅220メートル、高さ45メートル、題材は人物、すべては古代チワン族が描いたものとされます。一番大きな壁画は高さ3m、羽根と短剣を身に着けた酋長の姿が描かれています。酋長の周りには、踊り子、神話の獣に乗った人、青銅の太鼓と太鼓を叩く人も描かれています。これは東漢以前の人が描いたものといわれています。すでに二千年以上の歴史があります。この壁画は年代が古いという点でも重要ですが、当時のチワン族の暮らしを知るうえで貴重な資料となっています。このタイプの壁画は中国でも極めて珍しく大変貴重なものです。
この壁画には、すでに二千年以上の歴史があります。しかし先人たちが「どのようにこの高さ260メートルの壁に壁画を描いたのか」また「何の為に描いたのか」や「内容やテーマなどはいったいどんなものだったのか」などは現在でも諸説はあるものの解明されていません。また2千年以上の間、雨風にさらされて風化しているにもかかわらず、壁画の色彩は鮮やかさを失っていないのは不思議です。このようにまだまだ謎が多く残っています。
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