済南市内には100の泉が湧き出ていて「名泉七十二」と呼ばれています。しかし実のところ歴代諸大家の記録が異なり正確なことは分かっていません。済南で泉のある所は72か所だけではなく、市内には他に100か所余りあります。趵突泉、黒虎泉、珍珠泉、五竜潭四大泉群が済南72泉の主要な所で、他は隠れるように存在しています。
済南泉の多くは中国でも珍しく、済南行政区内(近郊を含め)には現在733か所から天然の湧水が出ています。都会から澄んで、おいしい水が湧き出、川や湖に流れ込んでいます。増水期には泉が密集している地域では家々に水が湧き出て溢れそこに柳が垂れ下がり、それは美しい風景です。
特色
済南の泉は星の数のごとくあり、独特の雰囲気があります。怒涛のような急な流れ、轟々と流れ落ちる滝のような姿、まるで真珠が一粒、一粒と連なるような、透き通ってきらきらと輝くありさま、リズムに合わせた楽器の音色も感じられます。昔から多くの文人たちがそれに魅了されています。済南の泉の水は混じりけや雑味がないので広く知られています。源泉は岩石層の深いところにあり、あまり気温の影響を受けず水温が比較的に安定しているので年間を通じて17~18℃を保っています。無味無臭で美味しいです。
七十二泉
「七十二泉」の呼び名の所以は『斉乗』という本の中の金代『名泉碑』からきています。
趵突、五竜、百脈、豆芽、金線、皇華、柳絮、卧牛、東高、漱玉、無忧、石湾、酒泉、湛露、満井、北煮糠、散水、溪亭、濯缨、灰泉、知魚、朱砂、劉氏、雲栖、登州、望水、洗鉢、浅井、馬跑、舜井、珍珠、香泉、鑑泉、杜康、金虎、黒虎、東蜜脂、西密脂、孝感、玉環、羅姑、混沙灰池、南珍珠、芙蓉、滴水、灰湾、懸清、双桃、汝泉、龍門、染池、懸泉、都泉、柳泉、車前、煮糠、炉泉、白虎、甘露、林汲、白泉、金沙、白竜、花泉、独孤、醴泉、浆水、南煮糠、苦苣、鹿泉、竜居の合計72です。