著者:
Qiuyun He
2018/08/01
吉林省は中国北東部の中央に位置しています。省都は長春です。省の北には黒龍江省、南には遼寧省、西には内モンゴル、東にはロシアがあります。鴨緑江を境に北朝鮮と吉林省は分かれています。
吉林省の地形はとても複雑で山やたくさんの川と湖、広い平野が密集しています。そのために長白山がそびえる麓の有名な温泉や山にある滝や天空の湖などの美しい自然風景がたくさんあります。雪が降っている期間が長いので良いスキー場があり、また霧氷などの美しい景色をつくりだします。
魅力
吉林省にはさまざまな自然風景や伝統ある文化的風景などの豊富な観光資源があります。
吉林省東部にある長白山自然保護区には白く積もった雪が覆っている高くそびえ立つ主峰、ガラスのような天空の湖、轟くような音の滝、大きさや形の異なる温泉郷、深い峡谷がありすばらしい世界が広がっています。吉林省の冬に見られるキラキラと光る霧氷は桂林の風景、雲南省の石林と揚子江の三峡と並び中国4大自然奇観に挙げられています。霧氷は厳しい冬の間、松花江のほとりで見られる現象です。川沿いの柳の枝や松の葉には絹糸や菊、サンゴの形になった白い霧氷がぶら下がっています。この現象は12月から2月にかけて朝早くに見ることができます。
たくさんの歴史遺産もあります。明王朝(1368年~1644年)に征服され、清王朝(1644年~1911年)が統治する以前、ここは満州族の発祥の地でした。
清王朝最後の皇帝であり偽満州国の皇帝、溥儀の皇帝は日本の帝国主義は強制的に中国北東部を支配し、独裁的な植民地支配を広げていったという歴史の証になっています。長春で最大の仏教寺院である般若寺は昔の高層建築を見たり仏教の宗教生活を体験したりすることができます。通化市にある高句麗遺跡はユネスコの世界遺産に登録されており、そこには3つの都市の考古学上の遺跡と40の高句麗の王と貴族たちのものと思われる古墳があります。
吉林の基本情報
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名称: 吉林
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ピンイン: jí lín
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位置: 中国東北
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首府: 長春
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人口: 2700万人
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面積: 187,400 K㎡