福州の大型デパートとショッピングセンターは主に東街口と宝龍シーティ広場に集中しています。このほか東アジア初の室内歩行者天国である中亭街や福州で一番古く、賑やかなショッピング街である八一七路があります。
中亭街は福州市の八一七路南端の閩(ミン)江のほとりに位置し、南には解放橋の交差点、北には小橋頭があります。全長五百メートルぐらいで、福州市の「外灘」といわれる江浜大通りとT字路で交わっています。中亭街は趣のある古い商業地で福州の人々にとってここは商業のシンボルになっており、いつの時代でも人々を引き付けています。
八一七路は以前から最も賑やかな商業地であり、今後二年間で八一七路と東街口を中心にして、津泰路と南后街を開発、朱紫坊もあわせ、総合的な商業地を作り上げる予定です。
手作りの工芸品を買い求めるなら茶亭街へ行かれるとよいでしょう。茶亭街の南は洋頭立体交差橋、北には南門兜があります。全長は6キロで、すべての建物は「騎楼」です。「騎楼」とは福建省南部に存在するユニークな建物です。ここは手作り工芸品の生産地であり、様々な店が数百以上あります。福州の角櫛はここで作られています。
福州の台江江浜大通りに位置している元洪ショッピング広場は、豪華な設計の大型デパートです。内部では店舗が軒を連ね、ブランドショップが集まる買い物するするには最適なところです。デパートの五階には、福州で名高い美食大世界があり1000種類ほどの軽食を楽しめ、グルメ天国と言えます。
福州には多くの特産品、「福州三宝」の脱胎漆器、紙傘とコルク絵があります。福州千年工芸品の石彫りがあり、他には角櫛、福橘なども有名でとても人気があります。
福州脱胎漆器は独特の民族風格と地方色の濃い芸術品であり、北京の七宝焼き、江西の景徳鎮漆器と一緒に中国の伝統工芸の「三宝」と称され、国内外でよく名が知られています。
福州の脱胎漆器は、中国古代の優秀な漆文化を受け継いで発展してきたものです。種類が多く、全国の漆器業界トップです。大きいもので例えば北京人民大会堂に陳列している漆絵の大屏風、彩色上絵を施した大花瓶と脱胎で作った古銅大獅などで、小さいものは、例えばタバコ道具のセットや茶器、碗、盆、小皿や缶など18類の1200個余りの種類があります。漆器の性質は堅固で小さく、構造は奇抜で、装飾の技法はさまざまです。色は明るく、美しく調和がとれていて一体となり並外れた魅力があります。
福州のコルク絵は「木絵」とも呼ばれる福州三宝の一つであり、上等な材料を用い、薄く削りながら技巧を凝らし彫りあげます。福州のコルク絵は「彫ること」と「描くこと」が結合された手作り工芸品であり、「無声の詩」、「立体的な絵」として世界で名が知られています。上品かつ素朴で、リアルな情景が作られていて美しくて可愛らしい感じもあります「数百里の風景も全て1枠の中に集まる」といった芸術効果があります。作品は国内各地と欧米、日本、東南アジアなどの30余りの国家と地区に販売しています。
壽山石彫りは伝統的な民間彫刻芸術で、福州の北部山地北峰の壽山石を材料として巧みな技術を駆使し作りだした観賞用の小型彫刻です。壽山石彫りは、石の形によって彫り方を変えることに特に力を入れ、「1つの形で9通りの顔がある」と言う言葉もあります。この技は主に福州市の晋安区鼓山、岳峰镇、象園、王庄通りと壽山郷に広く伝わっています。壽山石彫りは自然の贈り物と職人の知恵との結晶だとも言えます。歴代の職人たちの絶え間ない探求を経て、豊富な彫刻の技法を生み出しています。
福州の角櫛は中国の伝統的なブランド品であり、「福州三宝」の一つです。形が美しくその上、持ちが良くて国内外でその名が知られています。パナマ、シカゴ、カナダで開かれた「万国博覧会」で展示され、金メダルと金盾賞を受賞したことがあります。福州角櫛は中国南方の水牛の角と北方のメンヨウの角を材料に制作したもので技がとても細かいです。角櫛には奇抜なデザインが刻まれており生き生きとしています。長期間にわたり角櫛で髪を梳くと経絡が緩み循環がよくなり、頭部の血行を促進させ頭皮の健康に効果的です。
福州の紙傘は「福州三宝」の一つであり、長い歴史があります。この紙傘は技が細かく、仕上がりがとても丁寧です。油絵、水彩吹きつけ画と絹印などの方法で紙傘に花、鳥、山水、人物などの図案を描き簡素でいてとても上品です。この中でも品質良い紙傘は1万回の開閉を繰り返しても変形しません。また水に24時間浸しても、50℃近くの高温に置いても変質しません。福州の紙傘は国内で人気があるだけではなく、世界の多くの国と地区でも人気があります。福州では「袋の傘」と言われるように外出の際には必ず袋に傘が入っています。傘は福州の人にとって日常生活の中でなくてはならないものです。
福橘は福州市を代表する果物で年間生産量は10万トンに達します。福桔は旧暦春節の前後に市場に並び、色合いが赤いことと果汁が甘いため、その発音を「福」、「吉」とかけてこう呼ばれています。そのため大変人気があります。主な産地はミン江下流の両岸に分布しています。晩秋と初冬には、ミン江両岸の幾重にも重なっている緑の木の枝にはサンザシの実が生り、彩りが鮮やかで美しく、そのため「ミン江の橘紅」と賞賛されています。
福橘の色は赤くて皮が薄く、身が多いです。味は甘酸っぱく表面はつるつるしています。見た目の美しさや味だけではなく、栄養面でもブドウ糖と多くのビタミンも含んでおり体にもよいです。福橘の皮、核と筋からは漢方薬が作られます。橘餅は痰咳を鎮め、内臓を強くする効果があります。福州は橘の産地なので、昔から橘灯を作る風習があり、「縁起をかつぐ」、「出世する」との願いをこめます。
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