縉雲山は重慶市の北碚区に位置し、市の中心から60キロメートル離れています。縉雲山は「嘉陵江の小山峡」、「合川の魚釣り城」と並び国家級自然風景名勝区です。総面積は76平方キロメートルに達し、海抜は350~952メートルです。観光地の環境は非常に清らかで静かで、景色はとても美しく、「小峨眉」と呼ばれています。ここはご来光を拝し、雲海を見て、夏の避暑、冬の霧を観賞し、自然風景を心ゆくまで楽しめる絶好なところです。
縉雲山の森林面積は13平方キロメートルに達し、植物資源は豊富で、1700種類余の亜熱帯植物が植えてあります。特に刺無し冠梨、伯楽樹、イチョウ、唐アズキなどの珍しい植物があります。山には世界でもめったにない生きた化石樹―メタセコイアがあり、それは1.6億万年前の生きた古生物種類です。
縉雲山には北から南まで朝日峰、香炉峰、獅子峰、聚雲峰、猿啸峰、蓮花峰、宝塔峰、玉尖峰と夕日峰など、九つの峰があります。その中で玉尖峰は一番高く、海抜は1050メートルです。獅子峰は最も険しく、他の峰とは異なる特徴があります。観光地区には仏光岩、相思岩、白雲竹海など優美な自然景観があります。縉雲山の人文資源はとても豊富で、縉雲寺、温泉寺、白雲観など八つの古い寺があり、他に明の石碑坊、宋の石刻などの名所旧跡があります。
獅子峰
獅子峰の海抜は864メートルで、下から峰を仰ぐと、その形状は雄獅子のように峰で俯いているようです。また、獅子峰には銅獅子の像があったので、「獅子峰」と呼ばれています。山頂の「太虚台」で遥かに見渡すと、蜿蜒と帯のような嘉陵江と麗しい北碚城の全てを一望に収められます。
縉雲寺
縉雲山は、1500年余りの歴史を持つ仏教聖地です。縉雲寺は、南朝の劉宋景平元年(紀元423年)から建てられ始め、「相思寺」、「崇勝寺」、「崇教寺」と呼ばれていました。古くから寺には学校が開設され、「縉雲書院」と称されていました。寺外の石照壁には「豚化龍」レリーフがあり、六朝の文物でした。「石刻天王半身像」も別に出土し、梁或は北周の作品でした。