岳麓書院は、湖南省長沙市湘江西岸にあり、岳麓山風景区に位置しています。中国古代の有名な四大書院の一つです。現在、岳麓山風景区の重要な観光地です。
歴史
書院は北宋開宝五年(西暦976年)に建てられました。千年あまりの時間を経ても、この書院は国内外で有名です。宋、元、明、清などの時代の変換を経て、清朝末期に(1903年)湖南高等学堂と変えられ、1926年に湖南大学という名前を付けられました。
構築
岳麓書院の総面積は21000平方メートルです。現存している建築は殆んど明清時代のものです。主な建築は大門、二門、講堂、半学斎、教学斎、百泉斎、御書楼、湘水校経堂、文廟などです。以上の建築はお互いに繋がり、雄大な中国古代の建築の様子を再現しています。建築のほかに、たくさんの有名な扁額が岳麓書院で保存されています。岳麓書院の建築は教学(授業をする所)、蔵書(本を収蔵する所)、祭祀(祭りを行う所)、園林(観賞用の庭園)、記念(記念の建築)という五つの部分からなっています。
現状
現在に至っても、国家重点文物保護機関である岳麓書院は、教育事業をしています。ここは湖南大学の人文社会学科の研究基地であり、国学研究基地と湖南省湘文化研究基地でもあります。
現在の岳麓書院は宋明理学、中国書院史、湖湘文化史、中国礼制史の分野に於いても研究水準は、国内でトップクラスです。そして、国内外で学術の地位が高い中国伝統文化研究基地、中国書院研究基地として、中国と外国との文化交流センーターになるように取り組んでいます。