概況
岳麓山は海抜300.8メートル、山々が重なり合って数十キロも連なり天然の壁のように長沙市の西側に横たわっています。主峰雲麓は雄壮で美しく、廊殿楼閣は山の岩によって造られています。ここから見渡すと湘江が帯のように延び、川の中心には青々とした橘洲があり、そこに二つの橋が東西にかかり、霞がかった中に古い街も見ることができます。
自然環境
岳麓山は湘楚文化の精髄を取り入れ、名所旧跡が多くあり、儒教、仏教、道教の集まった所です。中国革命の遺跡が残っているだけではなく、植物資源も豊富にあります。白鶴泉、禹王碑、舍利塔、飛来石、自来鐘、穿石坂などが山間に分布し、977種類ある植物の中には晋朝の羅漢松、唐代の銀杏、宋朝の樟、明清王朝の楓など千年の歴史もある樹木もあり、幹が抜きに出て太く、空に向かって伸びるよう生え、枝もたわわです。山の泉の水は長い間、尽きることなく湧き出ており、清らかな静寂さを感じさせます。毎年冬になると楓が山林を赤く染め、赤いミカンが実を結び、麓山は一層鮮やかになります。
名所旧跡
山の中にある千年の歴史をもつ学校――岳麓書院は宋代の四大書院の最高峰で宋太祖開宝九年(公元976年)に創立され千年の歴史があるため「千年学府」とも呼ばれています。そして古麓山寺は「漢魏王朝の最初の名所、湖南初の道場」といわれています。山頂には道教の雲麓道宮があり、青楓峡にある中国四大名亭の一つである愛晚亭は清乾隆57年に建てられ、景色のすばらしい所ということだけでなく毛沢東が若い頃、革命活動に携わった所として知られています。
岳麓山景勝区は昔から山紫水明で有名です。主に清楓峡景勝区、雲麓峰景勝区、万景園景勝区、赫石坂景勝区、儒家の名所、仏教寺院、雲麓道宮、橘子洲頭などの景勝区があります。開放されている景勝区は麓山景勝区、橘子洲頭景勝区です。そのうち麓山景勝区が中心で、中には岳麓書院、愛晚亭、麓山寺、雲麓宮、新民主学会などがあります。開放が計画されている景勝区は天馬山、桃花嶺、石佳嶺、土城頭などで、総面積は36平方キロです。