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上海-北京間の高速鉄道計画

2006年4月3日に中国鉄道部は、総投資額1300億元の上海-北京間の高速鉄道建設に関して、2006年度中に工事を開始し、2010年に運行を始めることを正式に発表した。これにより、12年間に及ぶ上海-北京間の高速鉄道建設論争に、一応の決着がつけられることになる。
 北京-上海間の総延長は1318キロで、計画では現在の在来線と平行して建設され、設計最高速度は時速350キロ、開通当初は時速300キロで運行される。途中の停車駅は、上海(虹橋)、蘇州?無錫?南京南、新済南、天津西、北京南など21の駅が設置され、上海市から江蘇省、安徽省、山東省、河北省、天津市、北京市を経由する。上海では、虹橋空港(閔行区と青浦区境界付近)に隣接するエリアに駅が設置される計画だ。その結果、虹橋空港には飛行機?地下鉄2号線(浦東国際空港-虹橋空港)?リニア(浦東国際空港-杭州)の3種類の乗り物が利用可能な大ターミナルに成長する。路線は日本の新幹線のように、踏切などが一切なく、できる限り全線高架方式が採用される見込み。 
 北京までの所要時間は、現在の直通寝台特急(上海から北京まで停車駅なし)でも最速9時間~12時間かかっており、高速鉄道の開通により、5時間に短縮される。また、ラッシュ時間帯は最高3分間隔で運転できるシステムを備える。運賃は、現在の航空運賃の半額程度の600元~700元を想定している。現在の寝台特急が最高で約500元ぐらいなので、若干高くなる程度で乗車できる見込みだ。 
 日本の新幹線と異なるのは、中国の場合は高速線にも時速200キロで走行できる在来線も走行可能な点だ。これは、日本と違って在来線と高速線の線路幅が同じであるために実現するわけだが、上海-北京間以外のハルビンや瀋陽、成都、ウルムチなど鉄道線路があるところなら、高速列車の乗り入れも可能になる。また、在来線を使った貨物線と高速鉄道を分離することにより、安全性を高めることが可能だけでなく、北京?上海など大都市から地方への直通アクセスが格段に改善する。北京-上海間の年間利用客はのべ8000万人を想定され、貨物輸送量が年間1.3億トン以上と見込まれている。上海駅では1日あたり12万人が利用すると見込まれている。
 
 では、結果的に上海-北京間の鉄道技術は、どこの国の技術を導入することになったのだろうか?この点に関して、鉄道部のエンジニア、何華武氏がマスコミのインタビューに答えている。それによると、車両技術を外国からそのまま技術を移転する可能性はなく、いわゆる「10%は車両全体を導入し、20%の部品は中国で組み立て、70%は国産化」するのを目標に、国際的に最先端尾技術を吸収して、独自の車両を作りたいとする目標を明らかにしている。また、運行システムも、ヨーロッパ型の動力集中型ではなく、日本の新幹線でも使われている動力分散型の電車が導入されることが明らかになった。軌道もメンテナンスが便利なロングレール?スラブ軌道が採用される。また、自動運行システムが最大限に利用され、完全指定席制など安全性向上が図れる。
 
 いよいよ本格的に動き出した上海-北京間の高速鉄道構想、今後の動きに引き続き注目していきたい。


編集:畑山 美樹
参考資料:[エクスプロア上海
2006年4月4日

 

 

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