北京故宮、瀋陽故宮 遺産種別:文化遺産 「北京故宮」(紫禁城) 遺産所在地:北京 世界遺産登録日:1987 年 映画「ラストエンペラー」の撮影舞台として使われたことでもお馴染みにな、北京故宮は、「紫禁城」という旧称を持つ世界最大規模の中国歴代皇帝の皇宮である。 宮殿造営が始まったのは明時代の1406年で、完成まで約14年をかけた。明代14人、清代10人の歴代皇帝が約500年に渡り生活した場所として、最高権力の中枢として、その歴史的重みにより現在も訪れる人々にその威厳を示している。 現在は、中国文化の精華が集まる中国最大の博物館「故宮博物館」として一般公開されている。 広大な城内の宮殿内部は、歴代皇帝が私生活をを営んだ内廷と、政治執務や儀式などが行なわれた外廷に分けられ、部屋数は約1万ある。内部には、明・清時代の家具や陶器、衣装、装飾物、絵画、時計のコレクションなどの文物が、約100万点以上も展示されている。 敷地が広大で、見るべきものも多いので、全て見て回るにはかなり時間がかかる。最低丸一日はかかるだろう。 「瀋陽故宮」 遺産所在地:瀋陽 世界遺産登録日:2004年 瀋陽市の中央にある瀋陽故宮は、清朝の初代皇帝、太祖ヌルハチ(努爾哈斉)と2代皇帝、太宗ホンタイジ(皇太極)により建立された皇城で、1625年に着工、1636年に完成した。総面積は約6万平方メートル。北京の「故宮」の12分の1の大きさではあるが、300以上の部屋を持つ70以上の建物が建ち並び、満州族の威厳と風格が感じられる。敷地内は大きく東、中、西路の3つに分かれている。入口を入ってすぐの東路正面に建つ大政殿は、かつて大典が行われていた場所。黄色の瑠璃瓦の美しい八角二層のこの建物は、漢、満、蒙の3民族の建築的な特徴を兼ね備えた傑作といわれている。中路には故宮の中心となる建物が一直線に並んでいる。 中央には玉座の置かれた崇政殿、その背後には三層の鳳凰楼、さらに奥には皇帝や皇后、皇族達の生活していた建物がある。盛大な宴会が催されていた鳳凰楼は故宮で最も高い建物で、楼上からは市内を一望できたという。皇帝の寝室だった清寧には、太宗ホンタイジが死去したという寝室が保存されている。西路には嘉陰堂、戯楼、歴代の重要書「四庫全書」を収めていた文溯閣などがあり、これらは北京遷都後に乾隆帝により建設されたもの。ヌルハチとホンタイジの宮殿であった故宮は、順治帝が都を北京に移した後も離宮として使用され、先祖の墓参りや東北地方巡回の際に皇帝が滞在していた。現在は瀋陽故宮博物館として公開され、建物内には優雅な家具、調度品や食器類が展示されている。