世界遺産登録日:1992年 遺産種別:文化遺産 遺産所在地:四川省 「青城山」 青城山は四川省都江堰市の南西15キロのところに位置し、省都の成都からは70キロ離れている。 峰々が周囲を囲み、山道の両側には樹齢の古い木々が高くそびえ悠久の時を刻み、あたりは濃緑に覆われ、常緑樹が多い。一年を通して緑に覆われていることから、「青城山」と呼ばれるようになった。 青城山は前山と後山に分けられ、前山の景色は優美で、文化財、古跡が多い。後山の自然の風景は神秘的な美しさを持ち、原始の世界のようだ。 また、青城山は中国の道教の発祥地の一つで、道教の名山にも属している。 主な見所は、建福宮、天然図画、天師洞、上清宮などがあり、建福宮は山歩きの基点となるところで、規模が大きく独特の風格がある。 天然図画は、その名のとおり、絵のような景色の場所だ。ここから、西に2キロのあたりまでに、青城の主要な廟がある。 「都江堰水利施設」 都江堰水利施設は、成都の西北、60キロの都江堰市の西に位置している。 山から流れてくる岷江の水を成都平原に引き入れる場所に、偉大な古代の人々によって作られた灌漑施設で、現代人に祖先の叡智のすばらしさを知らしめるものとして、現在まで引き継がれている。 都江堰が作られる前、岷江はしばしば氾濫して災難を引き起こしていた。今から約2250年前の秦昭王の時期に、秦国の李氷とその息子が、先人の治水の経験を生かし、地元住民を率いて、水利工事に着手した。 その主要な工程は、「魚嘴」という堤防を川の真中に建造し、川の流れを真中で分けたことで、激しく沸き立つ岷江を外江と内江に仕切り、外江で余分な水を排し、内江で水を引いて灌漑に利用した。 これらの水利施設以来、成都平原の肥沃で広大な平野は、豊かな土地となり、四川省の経済、文化の発展に大きな貢献を果たしたといわれている。 都江堰には毎年多くの外国人が訪れるが、観光客以外にも、灌漑施設技術レベルの高さを学ぶため、水利、土木工事の専門家もよく視察に来ている。