於山は、福州市中心鼓楼区の東南側にあり、九日山とも呼ばれています。戦国時代に古い民族である「於越氏」の一つが枝分かれして、ここに定住したために、この名前が付けられているとのことです。
於山は、乌山、屏山とともにそびえ立ち、全山の面積が11.9ヘクタールで、その形は巨大な鳌(伝説にある巨大な海亀)のようです。鳌顶峰は海抜58.6メートルです。山の奇石が重なり合い、木々が高く茂り、景色は秀麗です。本来は自然景観として、24個がありましたが、今日では、今九日台旧址、平遠台、煉丹井、廓然台などの景観が残されています。
頂上には闽国王氏の宝皇宮の遺跡があり、宋代には万寿観になり、九仙観とも呼ばれていました。九仙観の東側には、明代の黄仲昭が『八闽通志』を編纂したところがあります。この観の中で、福州で民間信奉されている神王天君が祀られているため、天君殿という俗称をもちます。
隔拜亭は二階建ての楼閣で、玉皇大帝を祀っています。殿閣が雄壮です。山の西南方に、乾隆年間の大士殿があり、辛亥革命の時には、福州の革命軍前線指揮部となりましたが、今日では福州市博物館になっています。
山の東北方には鳌峰書院があり、歴史的に著名人である林則徐などがここで勉強したことがあります。そのほか、明代鄭善夫の遅清亭、徐火勃の紅雨楼とか、現代科学家である高士其、国民党海軍将の領李世甲などの旧居が北の山腹にあります。於山の南方がもともと古城外の南較場で、後福建省グラウンドに改修されて、現在、五一広場になっています。於山にはまた宋代からの摩崖石刻が100座あまりあります。
漢代以降、於山はたえず福州古城伝統的な景勝地であり、今日では歴史文化保護区として認められています。
弊社のオーダーメイドツアーではお客様に中国の魅力を感じていただくツアーをご提案しております。私どもではお客様によりよい旅行体験を提供できるように100名体制でチームを構成しています。 もっと見る...