重慶は内陸にあり、四川盆地の東南部、中国最長の川、長江(ようすこう揚子江)上流の丘陵部に位置している(上海から約2,400キロ)。人口は約3,092万人で、面積は約8万2,400キロ平方メートル。 重慶市は、中国西南部最大の商工業の中心地で、中国最大の人口を擁する*直轄市である。長江とその支流の嘉陵江(かりょうこう)との合流点を中心に発展し、美しい山々に囲まれていることから、「山城(山の町)」とも呼ばれている。古くから中国西南地区の水陸交通の要衝として、また、物資の集散地として栄えてきた。三千年以上の歴史を持ち、春秋戦国時代には巴国(はこく)の首都だった。1189年、南宋朝の趙淳が王となり、その後帝位についたことから、二重の喜びを意味する「重慶」と呼ばれるようになった。第二次世界大戦中の1939年から1945年までの間には、重慶に国民党臨時首都が置かれた。現在では、輸送用機械、金属、医薬品、食品など幅広い分野の産業が活発に活動しており、中国六大工業拠点の一つとされている。一方、水と緑に恵まれた重慶は、多数の文化財や景勝地など観光資源も豊かな都市である。川劇(千劇)と呼ばれる伝統歌劇など伝統文化の継承にも力を注いでいる。 (*直轄市:中国政府が直接管理する省と同レベルの市。重慶市は1997年に直轄市に昇格。他に北京市、上海市、天津市の3都市がある。
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